第一印象が大切!

面接に役立つ
常識&テクニック

言葉遣いと所作のマナー

この就活に失敗しないために、
常識&テクニックの確認もしっかりと!

就職は、人の運命を大きく左右する「人生最大の分岐点」。数年にわたって学んできたことをムダにせず、限られた時間でベストな結果を導き出すためには、1%でも確率をアップさせるための準備が重要です。大切な面接前に、自分で思っているより乱れている言葉遣いや所作についてあらためて確認しておきましょう!

Let's start checking!

言葉遣い編

第一声の挨拶が印象を決める

まずは受付で名乗ることになりますが、ここでの挨拶もきちんと行いましょう。(ただし、診療時間内の場合は周囲の患者様に気を配ること)。院長先生や採用担当者と対面したときには、「○○○○です。本日はよろしくお願いします!」と元気よく挨拶しましょう。

敬語は種類を理解し正しく使う

以外と身についていないのが、敬語の正しい使い方。ここで紹介する代表例のほか、専門の書籍などを読んでしっかり覚えましょう。

例えば、こんな敬語に注意!

【尊敬語】相手を敬う言葉

「どなた」「そちら」「お名前」「ご経験」「ご存知」「なさる」「開業される」「ご覧になる」...etc.

【謙譲語】自分をへりくだる言葉

「おる」「いたす」「申す」「承る」「存じ上げる」「拝見する」「お待ちする」「送らせていただく」...etc.

【丁寧語】物事を丁寧に表す言葉

会話をテンポよく続ける

面接する側には話好きな人もいれば無口な人もいますので、ケース・バイ・ケースですが、重要なのは質問に大して簡潔に答えることと、返答までに時間をかけすぎないことです。また、ネガティブな発言は避けましょう。キャッチボールのようにスムーズな会話が理想的です。

質問を何個か用意しておく

面接中、「何か質問は?」と聞かれて「ありません」と安直に答えるのは、まるで相手に興味がないと言っているようなものです。医院の歴史、街の特徴、利用者の年齢層、ほかのスタッフについて、歯科業界の最新事情…など、会話が弾み、かつ関心度の高さをアピールできるような質問をいくつか用意しておくと良いでしょう。

「ビジネス慣用表現」をマスターする

“ビジネス”というと一般企業のイメージですが、どの業界にでも共通する慣用句は少なくありません。面接できちんと使いこなしましょう。
(例)「今日→本日」「さっき→先ほど」「これから→今後」「誰→どちら様」「どれも→いずれも」...etc.

“クッション言葉”をうまく使う

「クッション=挟む」の意。1つ言葉を挟むことにより、相手に与える印象を柔らかくする効果があるので有効に使いましょう。
(例)「失礼ですが」「恐れ入りますが」「申し訳ございませんが」「お手数をおかけしますが」「よろしければ」...etc.

自分の喋り方を客観的にチェックする

面接時の会話のシミュレーションが一通りできたと思ったら、実際に録音して自分の話し方や声のトーンを確認してみましょう。手軽なものではスマホや携帯、録音機能のついたPCなどがあります。修正すべき点がなくなるまで何度でもチャレンジ!

会話のレベルアップは
社会人への第一歩

書類審査を無事通過したら、いよいよ面接。そこでまず必要になってくるのが、「正しい言葉遣い」。“ら抜き言葉”に代表されるように、現代の日本語は大きく乱れていて、多くの人が間違っていることにすら気づいていません。「社会人になる」という意識をしっかり持ち、挨拶の礼儀や敬語の使い方をマスターしたうえで、余裕をもって自己アピールができる程度には仕上げましょう。

所作編

予定時刻の5分前に訪問する

面接に遅刻するのは絶対にNGですが、早すぎても相手に迷惑をかけてしまいます。30分前くらいに一度所在地を確認。近くのカフェなどで待機した後、5分前に先方を訪ねるのが理想的でしょう。

おじぎには「種類」と「角度」がある

おじぎの種類と角度は大きく分けて3つ。状況に応じて使い分けましょう。ちなみに70度は謝罪、90度は皇室などで使われます。

おじぎの角度別の意味は?

【15度】会釈

患者やスタッフとすれ違う際などの場面で使う軽いおじぎ。

【30度】敬礼

面接室に入るとき、椅子に座る前、面接室から出るときなどの場面で使う一般的なおじぎ。

【45度】最敬礼

面接を終え、席を立ってお礼する場面などで使う最も丁寧なおじぎ。

着席の合図とタイミングを見極める

面接では「どうぞ座ってください」と言われるまで着席しないのが基本マナー。先に面接室に通された場合も、立ったまま担当者を待つか、担当者が来たら立ち上がりましょう。着席を指示されない場合はタイミングを見計らって自分から「失礼いたします」と切り出しても大丈夫です。

会話の途中にも姿勢のチェック&修正

面接中は常に背筋をピンと張り、まっすぐ正面を向きましょう。時間がたつと姿勢が崩れてしまうので、時々意識しながら必要に応じて修正を。相手の目を見て話すのがベターですが、直視するのが苦手な人は口元を見るとよいでしょう。

不意なトラブルには落ち着いて対応

やむを得ず面接時間に遅れる場合は、必ず連絡しておきましょう。交通機関の事故などの場合は、遅延証明書も忘れずに。また、面接中においては、質問の意味が分からないといったことがあるかもしれません。慌てずに分かっているところまで答えたり、質問の意味を聞いてみましょう。あてずっぽうに答えたり、ごまかすよりも、素直な態度の方が好印象です。

面接の最後には「お礼」を伝える

面接が終わったら、席を立つ前に「本日は貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました」とお礼の気持ちを伝えましょう。退室の際にも、「では失礼します」という最後のあいさつを忘れずに。

これだけは絶対にやってはいけない!

面接時にこれだけは注意!最後にチェックしておきましょう。

面接前に確認しておきたいNG行動リスト

  • 遅刻・早すぎる訪問
  • 目をそらす
  • 髪の毛や顔、口などに手をやる
  • 浅いおじぎ・深すぎるおじぎ
  • 音を立ててドアを開閉する
  • お礼を伝え忘れる
  • 担当者より先に着席する
  • 猫背、反り返り、脚を開きすぎる
  • 携帯電話の音を鳴らす
  • 手遊び、貧乏ゆすり

面接は情報収集の
貴重なチャンス

自分ではなかなか気付かなくても、ほとんどの人はなんらかの「クセ」を持っています。口癖、手癖、足癖…これらを一朝一夕に直すことはできなくても、意識することで多少なりとも抑えることはできます。面接時に大切なのは、自分の行動や態度を客観的にチェック&修正する余裕を持つことです。緊張するな、というのは無理な話かもしれませんが、採用の合否だけにとらわれず、「業界の先輩の話を聞くチャンス」と思えば少しは肩の力が抜けるはず。準備だけは万端に済ませて、本番には自然体で臨みましょう。

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