社会人学生のあなただからこそ持っている良いところを活かそう|歯科衛生士学生 学校生活の極意【社会人学生編#3】

これまでたくさんの学生を指導してきた太陽歯科衛生士専門学校の山田美穂先生が、歯科衛生士学生の皆さんが感じている悩みや不安にお答えします。


歯科衛生士学生 学校生活の極意|社会人学生編
第1回 壁に突き当たったときどう乗り越える?
第2回 周りの人、特に現在の職場には誠意をもって対応しよう
第3回 社会人学生のあなただからこそ持っている良いところを活かそう(こちらの記事)
第4回 あなただけじゃない!頑張る社会人学生アレコレ
第5回 卒業後、歯科衛生士人生を楽しめるのはどんな人?

★【臨床実習編】はこちら


社会人学生のあなただからこそ持っている良いところを活かそう

あなたは今、学校生活を楽しめていますか?
日々、学校での勉強は楽しいことばかりではなく大変なことも多いかと思います。

自分は、学校に通う上では不利だよなぁ…。

などと思ったことはありますか?
毎日、「仕事をしながら」「家事をしながら」「子育てをしながら」「大学に通いながら」学校に通うことは現役(高校を卒業してそのまま入学)の学生さんに比べると、背負っているものが大きかったり、気を休める時間がないと感じたり、その上学校の課題や実習が上手くいかなかったりすると、そんな気分になることもあるかもしれませんね。

私が担任をしてきた学生さんの中にも、日々の生活でいっぱいいっぱいになり、悩んで相談に来る方もいました。そんな時、いつもお話ししていることを今回は書いてみたいと思います。

“コミュニケーション能力”の正体

歯科衛生士は、初回にも書きましたが「コミュニケーション能力」が必要とされる職業です。

「コミュニケーション能力」ってなんでしょう?

みなさんの周りには「この人『コミュ力』半端ないな!」とか「なんて『人たらし』なんだ!」なんて感じる方っていませんか?
その人たちって年齢や性別関係なく、情報やおしゃべりの引き出しをたくさん持っていませんかね?
そして当然かもしれませんが、お友達がたくさんいませんか? しかも、色々なジャンルの職業の人や、年齢もバラバラだったりしていませんか?
人の心を掴んだり、動かしたりできる人は、その相手の方との距離を縮めることが上手なんですよね。
相手の方がその人といて「心地良い」「話しても良いかも」と思わせる何かがあるんです。
そのテクニックにひとつ、大きく影響するのは「人生経験」です。話す相手の思いや感じ方をイメージしながら、相手の方と同じ目線や同じ経験をもとにお話しすると「自分のことをわかってくれている!」と感じます。実際にご自身が、そう感じる経験をされたこともあるのではないでしょうか?

何が言いたいか、見えてきましたか?
みなさんが経験してきた人生の出来事全てが、歯科衛生士として患者さんに寄り添う上で断然有利になるということです。良いことも悪いことも、楽しかったことも苦しかったことも全てです!

しかし、先ほどコミュニケーション能力の高い人って「年齢・性別関係なく」と言いました。たとえ年齢が若くとも、人生経験が未熟であっても、たくさんの人と関わり、そこで得られるものを吸収できる人は、疑似経験として引き出しを持つようになります。それをもとに

「こんなことがあるんですってね。」
「実際のところどうなんですか? やはりこんな感じなんですか。となると結構大変ですよねぇ。」

こんなふうに言ってもらえたら、この人にちょっと話してもいいかなって思いませんか?

仲間のコミュ力UPにあなたの経験が寄与できる!

歯科衛生士にとって、「引き出しを増やす」ことが大切だということが分かってきたと思います。
そういう視点で見ると、学校は、色々な経験をしてきた仲間から情報を吸収し、また自分自身の経験も周りの人とシェアすることで、お互いの引き出しを増やすことができる貴重な場だと思えてきませんか?

現役で入ってきた学生さんや、まだまだ人生経験の浅い人にとって「引き出しを増やす」ことはなかなか大変な作業かと思います。
また社会人学生にとっても、現役学生世代の新鮮な価値観に触れる機会はなかなかないかもしれません。それをお互いに、しかも学生の間に増やすことができたら…素敵ですよね!

社会人は経験数から伝えられることを、現役は「若さ」における考え方やものの捉え方を。「人を知る」という意味では、決して一方向ではないはずです。
そして「経験を語れる」ことにこそ、社会人学生さんの強みがあると思うのです。
毎日、仕事をしながら学校へ通い、家に帰ったら眠い目を擦って復習をし(してますか? 笑)家事だってこなさなければならないとなれば、「そんな余裕、微塵もないよ!」と言いたくなることもあると思います。
でも、そう言って何もしなければそこまで。せっかく学ぶ機会を作って、同じ志を持った仲間と3〜4年間という時間を共に過ごすわけです。その偶然集まったコミュニティの中で、将来に役立つ「人を知る知識」が養えるとなれば一石二鳥だと思いませんか?

「自分は不利だな」なんて思わず、その経験をぜひ「活かして」「強みにして」「自信を持って」学生生活を充実させてください。
大変なのはみんなわかっていますから!その中で自分の将来のために、仲間のためにできることを考え、実行してみませんか?

先生紹介

山田美穂 先生

太陽歯科衛生士専門学校 教務課長・夜間部専任講師
日本ヘルスケア歯科学会認定歯科衛生士

やまだ みほ/休日の楽しみは愛犬とのんびり過ごすこと。「水曜どうでしょう」を観て笑い、疲れを吹き飛ばすのも自分流のリフレッシュ法。
★山田先生のインタビュー記事はこちら

学校紹介

太陽歯科衛生士専門学校(東京都荒川区)

昼間部・夜間部があり、セカンドキャリアを目指す学生や働きながら通う学生も多数。
ユニットやファントムなどの実習設備が充実しており、希望者は課外時間に実践練習を積むことができる。学生一人ひとりに合わせた親身な指導も特徴。
★学校HPはこちら

 

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