一番大切なのは、「誰と働くか」|先生の履歴書《京都文化医療専門学校》

歯科衛生士養成校の先生は、学生を指導する立場であると同時に歯科衛生士としての“先輩”でもあります。
この連載では先生に、ご自身のキャリアを振り返っていただきながら、歯科衛生士という仕事の魅力や可能性についてお聞きします。

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先生紹介

近藤友里絵 先生

京都文化医療専門学校 歯科衛生学科 専任教員

こんどう ゆりえ/栃木県立衛生福祉大学校卒。小中高、専門学校と良い記憶しかないくらいとにかく学校が大好き! オフの楽しみは お菓子を食べること。

一番大切なのは、「誰と働くか」

尊敬できる歯科医師に出会えたことが財産

当校でかねてからの夢であった教職に就いたのが、2017年。それまでは、いくつかの診療所に勤めていました。その中で、私の歯科衛生士人生に大きな影響を与える出会いがありました。

それは、卒後7年目で勤めたクリニックの院長です。患者さんの将来を本気で考え、歯を残すことに真剣に取り組んでいるドクターでした。患者さんと話す際には必ず作業の手を止めて、目線を合わせることを徹底していて。そして数分でも待たせたら、「お待たせしてすみませんでした」と言うような方だったんです。治療技術はもちろん、そんな誠実な人柄に強く惹かれ、教員になる決心をするまでは「ここでずっと働きたい」と思っていました。今でも、最初からこの院長のもとで働けていたら自分はどんな歯科衛生士になれたのかな、と“もしも”を考えてしまうことがあります。

学生と本音で向き合い夢を叶えてあげたい

だからこそ、日頃から学生に伝えているのは「お給料の金額より、尊敬できる人と働けるかが大事」ということ。臨床実習先でも、治療への姿勢や患者さんとの接し方を見て「どんな人なら自分が尊敬できるか」を考えながら過ごすことを勧めています。私もかつてそうだったように、新人のうちは言動に対して何かと指導をされることが多いと思います。そんなときも、尊敬している人からの言葉であれば、素直に受け入れて成長の糧にしていけるはずです。

もう一つ、私が教員として大切にしているのは嘘をつかないことです。これは、学生だけでなく、誰に対してにも言えることですが、信用を大事に考え、ごまかさずに本音で話すように意識しています。良いことも悪いことも率直に伝え、学生一人ひとりの夢を叶えるお手伝いをしてあげたい。そして、「この院長や先輩から学びたい」と思えるような環境を、ぜひ見つけてほしいと願っています。

学校情報

学校法人 未来学園
京都文化医療専門学校[京都市中京区]

歯科の知識や技術に加え、茶道・華道・着付けの授業などを通して「和の心」も養うカリキュラムが特徴。学生と教員の距離が近く、学生一人ひとりの個性や目標を大切にしている。
★学校HPはこちら

*こちらは、2022年9月発行「就活BOOKクオキャリア秋号」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は取材時のものとなります。

 

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