信頼を創り 紡ぎ続けてほしい|先生の履歴書《東京西の森歯科衛生士専門学校》

歯科衛生士養成校の先生は、学生を指導する立場であると同時に歯科衛生士としての“先輩”でもあります。
この連載では先生に、ご自身のキャリアを振り返っていただきながら、歯科衛生士という仕事の魅力や可能性についてお聞きします。

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先生紹介

矢野 知子 先生

東京西の森歯科衛生士専門学校 教務主任

西東京歯科衛生士専門学校(現:東京西の森歯科衛生士専門学校)卒業/コロナ禍の運動不足解消のために始めたウォーキングにハマり、最近は登山も楽しんでいる。運動後のお酒と食事が何よりの息抜き。

卒業生がつくった歯の番号トートを愛用

信頼を創り 紡ぎ続けてほしい

良い人間関係が仕事を楽しくする

私が歯科衛生士を目指した理由は、人の役に立ちたいという思いと、白衣への憧れから。そして、学生時代のアルバイト先の歯科医院でステキな先輩にたくさん出会ったことで、この仕事への思いが一層強くなりました。「先輩たちのように、患者さんからも歯科医師からも信頼される存在になりたい」。その気持ちを胸に、卒業後に就職した歯科医院でも、笑顔とあいさつをとにかく大事にしていました。その結果、サブアシスタントからメイン担当、予防業務、主任と、任せてもらえる仕事がどんどん増えていったんです。良い仲間にも恵まれ、とても楽しい時間を過ごせました。

だからこそ今の学生たちにも、周りから信頼される歯科衛生士になってほしいと伝えています。実は教え子の一人が、私が以前働いていた歯科医院に就職し、当時担当していた患者さんと、私の思い出話をしたそうです。このように人と人とのつながりを築けることが、歯科衛生士という仕事の一番のやりがいだと思います。

自分らしく活躍し続けるために大切なこと

臨床現場での仕事はとても充実していましたが、結婚・出産をしたことで、家庭と育児にもっと重点を置きたいという気持ちが芽生えました。しかし同時に、歯科衛生士としても仕事を続けたくて。そんなときに先輩から声をかけてもらい、母校の教員という新たな道に進むことにしました。こうした私の経緯もあってか、学生からライフプランについての相談を受けることもたびたびあります。そんなときに伝えているのは、やはり、人間関係の大切さ。実際に私自身も、同僚や上司の理解があってこそ、育児と仕事を両立できています。

そしてもう一つ、忘れないでいてほしいのは、目標を持ち続けること。「先輩のようになりたい」といった小さな目標でもいいんです。やりたいことや理想像がはっきりしていれば、ライフステージが変わっても、歯科衛生士として活躍し続けられるはず。皆さんにもぜひ、周りの人と良い関係を築きながら自分らしく働ける職場に出会ってほしいと願っています。

学生がよく利用する図書館にはパソコンブースや自習ブース、休憩できるテラスなどがあり、勉強にも息抜きにも最適。

スペシャルコラム

私の学生時代「泣きたくて、でも楽しくて 実りの多かった臨床実習」

一番の思い出は臨床実習。慣れないことばかりで泣きたくなることもありましたが、それでも、現場に出るのが楽しくて楽しくて。「自分はこんな歯科衛生士になりたい」という具体的な目標ができたのも、この実習期間でした。

歯科衛生士国家試験 受験生の皆さんへアドバイス

やりがちNGはノートにまとめただけで満足してしまうこと。参考書にどんどん付箋を貼るなど、工夫して自分なりに使いやすい資料を作成したり、苦手なところを避けず優先的に取り組んだりと、トコトンやりこんで備えましょう!

学校情報

学校法人 健映学園
東京西の森歯科衛生士専門学校[東京都昭島市]

東京でありながら、豊かな自然に囲まれた学習環境。職員全員が学生一人ひとりに寄り添い、学業はもちろん日常生活の相談にも乗るなど手厚いサポートを行っている。
★学校HPはこちら

*こちらは、2023年1月発行「就活BOOKクオキャリア春号」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は取材時のものとなります。

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