【歯科衛生士100人に聞きました】就職前と後でギャップを感じたことは?
歯科衛生士の仕事や職場、ライフスタイルについて約100人へのアンケートから読み解く本コーナー。
普段なかなか聞くことのできない現役DHたちのリアルな声をお届けします。
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目次
就職前と後でギャップを感じたことは?
良いギャップ・ギャップなし
- 定期的に来院される患者さんとの関わりが思ったよりも深かった(2年目)
- 面接の際はスタッフさんと話すことがなかったが、就職後に意外とアットホームで楽しい人が多いことがわかり、良いギャップだった(6年目)
- 結構ハードかと思ったけど意外とそこまでだった(9年目)
- 実習のときに雰囲気やスタッフ、医院のやり方なども見ていたので、就職後ギャップは感じなかった(10年目)
勉強したこととのギャップ
- ベテランの衛生士さんのSRPなどを教えて欲しいと言ったら自分もわからないと言われた(1年目)
- 学校で習った知識は最低限なので、働くなかでは自分で勉強しないと厳しい(4年目)
- 実習中は多少時間が伸びても大丈夫でしたが、いざ就職してメンテナンスを担当するようになると、次の患者さんのことも考えて時間内に終わらせなければいけないのが大変でした(7年目)
- 順を追って出来ることを増やしていけるように、教育してくれたり、相談できたりと思っていたが、自力でセミナーに行ったり勉強しながら覚えていくしかなかった(6年目)
- 医院独特のルールがあるので、治療ひとつでも教科書通りのことはあまりなかった(10年目)
【歯科衛生士100人に聞きました】学生時代に学んだことと臨床現場でギャップはあった?
仕事内容のギャップ
- 自分の理想とする仕事内容と実際の仕事内容との違い(1年目)
- 矯正の患者さんが多くて、自分のやりたい歯周病の治療があまりできなかった(2年目)
- 半日の見学だけでは、仕事量の多さに気づけなかった。思った以上に仕事の範囲が大きかった(2年目)
- 保険メインと思っていたら自費が多かった(3年目)
- もっと予防診療に集中できるかと思っていたが、思ったよりもアシスタントや雑務が多い(6年目)
- なかなか歯科衛生士業務をさせてもらえない(6年目)
- 診療後の片付けが多いため時間がかかって大変でした。残業も多かったです(7年目)
人間関係のギャップ
- 感じのいいスタッフは初対面だけで、就職後はその人が御局様だった(3年目)
- 同じ学校から入る同期がいると聞いて期待していたが、敵対心が強すぎて付き合いづらい人だった。全体的に派閥もすごくて人間関係が辛かった(3年目)
- 職場の人間関係にややギャップを感じた。もう少し和気あいあいとしているかと思っていたが、実際は思っていたよりお互い干渉し合わない関係だった(4年目)
盲点
- ステップアップのスピードが早い(1年目)
- 患者デビューが早すぎた(1年目)
- 休憩室が狭く先輩方と同室なので、あまり休憩にならない(2年目)
- 完全週休2日制だが、実際には大量の宿題があり、休めなかった(2年目)
- 給料よりも休み、時間が欲しいと思った(3年目)
- 実習生や研修生のお世話が大変!!(3年目)
- 学生時代のアルバイトと比べるとかなり収入が増えるのでついお財布のひもが緩くなる。外食、コンビニ、服、コスメ、タクシー等にすぐ使ってしまい金銭感覚の変化に驚く(3年目)
- 新卒で就職したからってみっちり教えてもらえるわけではなかった。急にやってみてと言われた(4年目)
- 就職前の見学ではスタッフや院長の仲が良さそうだと思ったが、就職後、そのときいたスタッフがほとんど辞めていた(8年目)
まとめ
ギャップの中でも就職先選びの時点で気にしておきたいのが「仕事内容のギャップ」と「人間関係のギャップ」。
この2つについては事前の準備である程度防ぐことができます。
まず自分が何をやりたいのか、どんな歯科衛生士になりたいのかをハッキリさせた上で、医院についてしっかり調べて必ず見学に行き自分の目で確かめる。
こうした就職活動の「きほん」をしっかり行い、ぜひ自分に合った医院を見つけてくださいね。
【歯科衛生士100人に聞きました】就職後、こんなはずじゃなかったと思ったことは?
*こちらは、2023年1月発行「就活BOOKクオキャリア春号」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は当時のものとなります。