【歯科衛生士100人に聞きました】学生時代に学んだことと臨床現場でギャップはあった?
歯科衛生士の仕事や職場、ライフスタイルについて約100人へのアンケートから読み解く本コーナー。
普段なかなか聞くことのできない現役DHたちのリアルな声をお届けします。
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Q 学生時代に学んだことと臨床現場でギャップはあった?
学校の勉強の大切さ
- 余裕があるなら外科、病理は今後のためにしっかり覚えておくべき(3年目)
- 使わないと思っていた知識や教科書が後々必要になることがあった。材料や細菌学は特にそう(4年目)
- 学校で学んだことが生かされていることに気づいた(6年目)
- 地元の臨床実習先では「習ったこと、なんも使わないよー」って言われたけど、都心に出たら必要だった(6年目)
さらなる勉強の必要性
- 臨床で患者さんの役に立つには勉強が必要(1年目)
- 臨床に出てからはわからないことだらけで、仕事を始めてからが歯科衛生士としての勉強の始まりだと思った(1年目)
- 今までは、国試のための勉強。臨床では、それでは全然足りない(1年目)
- インプラントなどは概要しか学ばないので、就職してから勉強が必要(3年目)
意識や責任感の変化
- 一つひとつの処置の責任の重さが全く違う(1年目)
- 診療室全体をみて動かないといけない(1年目)
- 患者さんは新人であってもプロのスタッフとして接してくるので、責任を感じる(4年目)
- 苦手な事も回数を重ねるとできるようになるから、積極的にやるようになった(5年目)
仕事の難しさ
- 教科者に書いてあることでも現場で見ると印象が全然違う(1年目)
- う蝕がなかなか見分けられない…教科書で出てくるようなう蝕じゃないことの方が多いです(1年目)
- 臨床では、学生のときには想像もしなかったような歯石の付いた口腔を見ることもあってギャップを感じました。(5年目)
応用や臨機応変な対応
- 一人ひとり口腔内が違うのでTBIなどでは柔軟性が必要だと感じた(1年目)
- ドクターによって術式が違う(1年目)
- 保健指導のバリエーション(1年目)
- TBIでは、教科書知識を話すだけでは患者さんのやる気を引き出せない。応用が必要なのだと感じた(3年目)
- 専門用語を使わずに、患者さんに伝わるよう話すのがすごく難しかった(3年目)
- 臨床では教科書上とは違うことがよくあるけれど、その背景や原因を自分なりに考えることが大切だと思う(3年目)
まとめ
社会人になり、学生時代とのギャップに驚く人も多いようです。
業務の中で知らないことが出てきたら、小さなことでもそのままにせず必ず職場の先輩などに聞き、社会人の基礎基本を身につけていきましょう!
*こちらは、2020年3月発行「就活BOOKクオキャリア春号」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は当時のものとなります。