【新卒】納得がいくまで諦めず、年明け1月に病院内定を獲得!|私の就活体験談《病院内定編》

臨床実習に国試対策、アルバイトと、就活以外にも歯科衛生士学生はやることが盛りだくさん!
何からどう始めたらいいかわからない、という方も多いのではないでしょうか。

今回は病院への就職を志望し、一度は選考落ちしたものの諦めずに就職活動を続けて見事病院内定を獲得した先輩歯科衛生士にインタビュー。
いつからどんなふうに就活を進めたのか、病院を目指す上ではどのような筆記や面接の対策をしたらよいのかなどを聞いてみました。
先輩の体験談を参考に、あなたにピッタリの医院を見つけてくださいね。

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先輩歯科衛生士のプロフィール

N.Hさん

DH1年目・関東の病院に勤務

2024年に四国の歯科衛生士学校を卒業。4月から神奈川県内の病院に勤務し、主に口腔外科の治療アシストや周術期の口腔ケアに携わっている。

就活データ

  • 就活を意識し始めた時期:3年生の4月
  • 最初に見学した時期:3年生の7月
  • 見学した医院数:6件
  • 内定時期:3年生の1月
  • 就活に使ったもの:WEB、求人票、学内ガイダンス、紹介

臨床実習での経験が病院への志望度を高めるきっかけに

3年生の4月頃に学内で開催された就職セミナーがきっかけで、就職活動を意識し出しました。ただ実際に就活をスタートさせたのは、臨床実習を終えた7月から。私の周りは動き出しが早く、先生から「そろそろ動いてみたら?」と背中を押されて探し始めました。

私の志望先は病院。1年生のときは診療所もいいかなと思っていたのですが、臨床実習で周術期口腔機能管理を通して患者さんの健康を守る歯科衛生士さんの姿を見てそのカッコ良さに憧れて。何よりやりがいがありそうだと思い、自分も携わりたいと思ったんです。

準備を重ねて初めての応募をするも選考落ち

見学へ足を運んだのは、病院5件、診療所1件の計6件です。
まずは学校の先生から薦められた関西の病院へ行きました。でも大学病院だったので「厳しいんじゃないか」「自分がやっていけるのかな」という不安があって。正直ためらいましたが、行ってみたら案内してくれた歯科衛生士さんが話しやすく、スタッフの仲も良さそうで、いい意味で予想外の印象。歯科衛生士が主体となり周術期の口腔ケアを行っていたり、教育制度が整っていたりと、理想的なステップアップができそうな環境にも魅力を感じて選考を受けようと決めました。

選考は書類選考から始まり、筆記試験、適性検査、面接と進みました。
筆記試験は「国試対策をしていれば大丈夫」と言われていましたが、記述もあり、国試より難しかったですね。ただ、「周術期口腔機能管理における歯科衛生士の役割を書きなさい」といった病院ならではの出題に対しては学校の先生と対策をしていたので、手応えを得られました。

また、面接は筆記試験を受ける前から力を入れて練習。学校の先生と同級生とZoomで想定問答を繰り返しました。実際に、かなり突っ込んだ質問もたくさん受けたので練習して良かったと思います。

1つ目に受けた大学病院の選考過程(約2ヶ月間)

見学 7月中旬 見学後、紹介してくれた学校の先生に応募意志を伝える
応募 7月末 WEBフォームからエントリー
書類選考 8月上旬 履歴書を送付
筆記試験 8月下旬 4肢択一式の数十問+記述式で計1時間
日程はあらかじめ決められており、他職種の応募者との一斉受験
筆記試験の
通過連絡
選考の3日後 メールにて連絡あり
適性検査 2次選考
までの間
WEBで受講
面接 9月上旬 4名の面接官(教授、他科の部長、採用担当、人事担当)のもとで実施
合否連絡 9月中旬 約2週間後の期日にメールにて「補欠合格」を伝えられた
選考落ち 9月下旬
(合否連絡の1週間後)
繰り上げ合格の場合のみ連絡があると伝えられたが連絡がなく選考落ち

新たなチャンスを求めて就職活動を継続

結果的にこの病院には落ちてしまいましたが、諦めずに病院での就職活動は続けました。もともとは地元や関西圏での就職を考えていましたが、求人の多い関東へも目を向けるようになりました。

10月からは再度見学を開始。東京の病院や地元の病院、そして規模の大きな診療所にも見学に行きました。ただ、新人教育体制や仕事内容など、なかなか希望に合ったところが見つからないまま11月を迎えました。

焦りつつも自分の行きたい場所を慎重に選んだ

この頃になると周りの同級生の就職先がほぼ決まっていたので、「年内には私も決めたい」と焦りを感じていました。新卒の求人もだんだん減ってくる時期だったこともあり、インターネット検索で求人を出している病院を片っ端から探しました。その中で見つけたのが神奈川の2つの病院。

東京へも出やすく、都会すぎず田舎すぎず程よい地域というイメージがあったこと、そしてどちらもスタッフの人柄が良く、職場もきれいで魅力的だったことが決め手となり、この2つの病院が次の応募候補に。先生から応募は1件ずつするようにと言われていたので、どちらに応募するか最後まで本当に迷いました。

最終的に応募したのは母親のように温かく接してくれる主任歯科衛生士さんがいた病院です。11月中頃にエントリーし、書類選考、一次面接、最終面接を受け、内定連絡をいただいたのは翌年の1月に入ってからでした。合格となりホッとしたのを覚えています。

2つ目に受けた病院の選考過程(約2ヶ月間)

見学 11月中旬 決められた見学の日程に申し込み
応募 見学の2日後 WEBフォームからエントリー&履歴書を送付
書類選考 12月上旬 書類選考通過のTEL
1次面接 12月中旬 3名の面接官(口腔外科部部長、主任歯科衛生士、人事担当)のもとで実施
同日、適性検査も受検
合否連絡 12月下旬 合否は「1週間から10日で連絡」と伝えられていたが、10日目に「もう少しかかる」と連絡があり、実際の合否が出たのが14日後
最終面接 1月中旬 病院長との5~10分ほどの簡単な面接
内容はほぼ雑談
内定連絡 最終面接の翌日 翌日、人事担当者からTELにて合格連絡

やりたいことができる環境かの見極めが大切

病院は診療所より選考のスパンが長く、振り返ると自分でも結構頑張っていたんじゃないかと思います。約半年の就活期間中、もし病院に受からなかったら国試が終わった後に一般歯科で探そうとは考えていました。もちろん病院への強い想いはありましたが、歯科衛生士は求人がたくさんあるし、病院以外だったら働けないなどと縛り過ぎないことで、長期間頑張れたのかなとも思いますね。

就職活動でやっておくと良いと思ったことは、やっぱり医院見学です。職場の雰囲気や仕事内容を自分の目で見られますし、疑問に思ったことも質問できます。それから大切なのは、やりたいことができる環境かどうかなど、自分に合う職場を選ぶこと。時間はかかりましたが、粘って動き続けたことで最後には納得のいく結果を出せたので、焦らずに自分のペースでやるのが一番かなと思います。

入職後はドクターのアシストから始め、徐々に周術期の口腔ケアにも携わるようになりました。口腔外科や周術期、化学療法をしている患者さんがメインなので、化学療法の薬やその副作用、病気のことなども知っておかないといけません。診療後の空いた時間や家でも勉強をするなど、日々スキルアップに努めています。覚えることが多くて大変ではありますが、今の勤務先を選んで良かったと思っています!

教えてQ&A!

Q.病院の面接で聞かれたことは?

  • 長所・短所を1分で答えてください
  • 志望動機を教えてください
  • 認定資格や研究に興味はありますか?
  • どんな資格があるか調べていますか?
  • なぜ総合病院を選びましたか?
  • 歯科衛生士の魅力を私に教えてください(他科・他職種の面接官から)

一般的な診療所より踏み込んだ質問が多かったように思います。特に教授や他の診療科の方からの質問は対応するのが難しかったす。

Q.やっておけば良かったことは?

選考結果の連絡が電話でくることもあるので、電話番号を登録しておいた方が良いと思います。私は書類選考結果の電話に出られなかったときがあり、後で番号を調べて掛け直しました。

Q.見学時にどんな質問をした?

・歯科衛生士の業務内容について(病院なら、外来と病棟どちらに行くのが多いかなど)
・患者層やどのようなことに力を入れているか
・教育体制
・家賃補助の有無
・残業はどれくらいあるか
・福利厚生
などを聞きました。その場で慌てないよう、あらかじめ就活ノートを作って質問したいことを書き留めていまし。また、福利厚生のことを聞くときは先生から教わった通り仕事のことを質問してワンクッションおいてから聞く」ようにしていました。

実際に就職活動時、質問事項をメモした「就活ノート」

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