医院見学の「後」ってどう進む? 終わったらやるべきことは?

近年、新卒歯科衛生士学生の就職を取り巻く環境は大きく変化しています
ここでは「医院見学の後」にスポットをあてて、歯科医院や学校の先生方へのアンケートから、最新の就活動向と押さえておきたいポイントをご紹介します。

歯科医院に聞いてみました「医院見学の後ってどう進む?」

新卒歯科衛生士学生の就職活動では、「医院見学に数件行き、その中から絞り込んで応募」というスタイルが一般的。では医院見学が終わったら、歯科医院とはどんなやり取りをするのでしょうか。アンケートの声をご紹介します。

医院によりフローはさまざま 学生の希望やキャリアに配慮しているケースも

  • 同じ時期に見学に行っている医院があるか確認し、その状況に応じて期間を定めて連絡がほしいと伝えている
  • 採用したいと思える人材の場合は、適性検査を勧めて正式応募へ促している
  • 見学の態度で好印象でしたら、数日の間にお礼を兼ねて面接の打診をします
  • 選考を希望される場合は、1週間をめどに連絡していただくように伝えている。期間は求職者の希望も考慮しながら決めています
  • 働きたいかどうかの意思表示を数週間以内にしていただくようにお願いしている
  • 選考に進む場合も進まない場合も、1週間をめどに連絡がほしいと伝えている
  • 他に見学に行くのかを聞き、行く場合はきちんと他の歯科医院も見てから選んでくださいと伝えています

*2024年6月~7月クオキャリア実施:就活BOOKクオキャリア秋号掲載医院へのアンケート調査より[有効回答数:172名]

医院見学のみを希望した場合、その先の応募に進むかどうかはあくまで自由。ただ、数ある歯科医院の中から関心を持ち実際に見学という形で対面機会を持ったということは学生・求人医院、相互にとって少なからずご縁ができたということ。その機会を活用し、求職者に対して次のステップを案内したり、意向を確認したりするケースも多くあるようです。そんなときどう対応しておくと良いのでしょうか。また特にフローの提示がなかった場合はどんなことをすれば良いのでしょうか。

次に、「医院見学後にこんなことをしておくとGOOD!」な行動をご紹介します。

学校の先生方に聞いてみました「見学後のフローや指導していることは?」

就職指導をしている学校側は、医院見学後、歯科医院側とどんなやりとりを推奨しているのでしょうか。
アンケートの結果から4つのポイントを紹介します。

*2024年6月~7月クオキャリア実施:歯科衛生士学校教職員向けキャリア形成支援に関するアンケート調査より[有効回答数:100名/回答学校数:83校]

1. 見学後の行動について医院に確認をしておく

  • 当日その場で、返事の期限や手段など今後どうするのかを先方に確認してくること
  • 見学時に歯科医院から指示された期間・方法で連絡するよう指導しています
  • 他と検討したり悩んだりしている場合には、その旨を伝えて改めてお返事の期日を相談すること

医院により選考のフローはさまざま。もし案内されない場合は自分から確認しておくと良いでしょう。もし提示された期限が短すぎたりまだ迷っている場合、他院の見学を予定しているときなどは、「◎月まで考えたいのですが…」「どれくらい待っていただけますか」と聞いてもOKです。

2. 見学先にお礼をする

  • なるべく早くお礼の連絡を入れる
  • 見学のお礼をお手紙で出すように。応募をしない場合でも見学のお礼はするよう指導しています
  • 帰宅後、極力当日中にお礼メールを送るよう指導はしているが、実際にできている学生は少ない
  • 見学後は受験の可否にかかわらずお礼の手紙を送付するよう指導しています

意外にできている人が少ないのが「お礼メール(お礼状)」です。一般的には「必ず送らないとNG」ではありませんが、学校の先生方は推奨しているケースが多いようです。また、おっくうに感じるからこそ、他の候補者と差をつけられるチャンスでもあります。

3. 見学した医院についてよく考える

  • 見学はあくまでも「見学」なので、後日よく検討してから面接の連絡をする
  • 早期離職回避のため、見学後に求人票などを確認して、改めて働きたいと思った場合に正式に応募するように促している
  • 就職前提で話を進められてしまう場合もあるため、他に見学をする場合は、流されて返事をしてしまわないよう指導

見学を通して「いい医院だ!」と思っても、一度冷静に振り返る機会を持つことがオススメです。見学後は見学を通して見えてきたことや感じたことなどを振り返って整理し、今一度応募すべきかどうかをしっかり考えてから次の行動に進みましょう。

4. 早めにハッキリ意思表示する

  • 見学後、応募するのか辞退するのかのお返事はなるべく早めに行い、他と検討したり悩んでいる場合にはその旨を伝えて改めて返事の期日を相談すること
  • 2週間以内に見学のお礼及び、面接希望の可否連絡をするよう指導している
  • 気に入った医院が見つかったら、早めに応募する

面接に進む場合はもちろん、まだ迷っている場合やその後の選考を希望しない場合にも、その旨を連絡しておくことがオススメです。突然音信不通になってしまうと、もし後からやっぱり応募したいなと思った場合に困るのはもちろん、皆さんのために見学の時間を割いてくれた医院の方へも失礼です。誠意を持って対応しましょう。

まとめ

求職者にとっても採用側にとっても重要な位置づけとなる「医院見学」。その中で実は就活成功のカギを握る一つが、医院見学の「後」です。見学時のマナーや見るべきチェックポイントを把握しておくことはもちろん、見学後の行動についてもしっかり押さえておきましょう。

 

*こちらは、2024年9月発行「就活BOOKクオキャリア秋号」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は当時のものとなります。

 

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