新卒741名に大調査「歯科衛生士学生“就職先選び”のリアル」|#3就職活動の悩みや不安を教えて!
皆さんと同じ歯科衛生士を目指す最終学年の学生さんに、就職先選びにあたってどんな点に悩んでいるのか、何を基準にしようと思っているのかを聞いてみました。
*このコーナーのコメント・各種データはクオキャリア主催「夏のDH就活フェス」参加者アンケートの回答をまとめたものです(2023年7月名古屋・福岡・大阪・東京会場にて実施/有効回答741件)
*対象:2024年3月卒業予定の歯科衛生士学生/コメントの学校名は回答者の在籍校の略称
新卒741名に大調査 歯科衛生士学生“就職先選び”のリアル
第1回 就職先選びに悩んでいる?
第2回 就職先選びで重視する条件は?
第3回 就職活動の悩みや不安を教えて!(こちらの記事)
目次
就職活動の悩みや不安を教えて!
前回、前々回は「就職先選び」をテーマに歯科衛生士学生さんの悩みや不安を取り上げました。他にはどんな悩みや不安があるのでしょうか?
各お悩みの解決に役立つ関連記事もぜひチェックしてみてください。
「医院見学」が不安!
- 医院見学でどんなところを見ればよいか分からない(中央医療高崎)
- どのくらい見学に行って比較するのが良いか分からない(日本医歯薬)
- 見学で何を質問すればいいのか分からない(大阪府歯科医師会附属)
失敗例に学ぶ! 「思っていたのと違った……」ミスマッチを回避して、“中身の濃い見学”を実現する秘訣とは?
「履歴書の書き方や面接」が不安!
- 自分自身の強みが分からない(大阪歯科大)
- 履歴書の書き方が不安(群馬県高等)
- 自己アピールできる点が今のところない(太陽)
- 面接や試験が不安(神戸常盤短大)
【解説付き】歯科衛生士の面接ノウハウ!よく聞かれる質問・回答例文
「採用されるかどうか」が不安!
- 自分が行きたい医院にとって自分は求められる存在か(青森)
- 採用してもらえるか不安(九州医療スポーツ)
- 良いと思った医院は他にもたくさんの人が目を付けているので、自分に自信がなく不安(青森)いちばん採用したくなる新卒学生は?|150医院に大調査「今人気の歯科医院が求める新卒歯科衛生士とは」#1
「就職活動の想像がつかなくて」不安!
- どの医院に見学に行きたいか、求人票だけでは想像できず難しい(日本歯科学院)
- 長く勤めたいが、アルバイトの経験もなく、不安なことが多いため(京都文化)
- 人間関係は1回見学しただけだと分からない(太陽)
【新卒】早めの就職活動が、未来の選択肢を増やす|私の就活体験談
「地元or県外就職」で悩んでいる!
- 地方から出てくる為、就職先の希望地が定まっていない(太陽)
- 一人暮らしか実家から通うか、どこを重視したらよいか分からない(ナゴノ福祉)
- 県外で地域を選ぶのが難しい(長崎)
県外で&上京して就職するときのチェックポイント|歯科衛生士知っとこ!職場の見極め塾#33
まとめ
就職先を選ぶ前にまず、自分自身について考えてみよう
就職活動で「自己分析をしよう」「将来像を描こう」という話を聞いたことのある人も多いでしょう。なぜそんなことが必要なの? と思う人もいるかと思いますが、自分のことをきちんと考えて自分なりの「軸(もっとも優先したいこと)」を決めることこそが、一見遠回りそうでいて、実は一番の近道だからです。
なぜなら自分の価値観(自分が何を大切にしたいのか)を掘り下げないまま探そうとすると、たくさんある歯科医院の中から候補をピックアップするときも、見学に行った中から応募先を決めるときも、そしていざ内定をもらったあとですら、「本当にここに決めていいのかな、他にもっといい医院があるんじゃないかな…」と迷うことになります。逆に言えば、「自分の軸」が決まれば、就職活動のどんな段階においてもそれがすべての判断基準になり、就職後のミスマッチも起こりにくくなります。
「仕事が第一ではない」という人であっても、少しも仕事にやりがいを見いだせなければ働き続けるのはキツいはず。だからぜひ条件だけでなく、自分の将来について、プライベートも含めて「こうなりたい」をイメージし、「それが叶う場所か」という観点で職場選びをしてみてください。
決めるためのコツ
- 頭の中だけで考えずに書き出してみる
- 絶対に譲れないことを「一つだけ」決める
- 条件は最低ラインで設定し、最優先の「軸」で絞り込む
- 見学にも目的意識を持って臨む(自分で決めた「軸」にどのくらい合致しているかを確認する)
- いつまでに決める!という強い意思を持つ
*こちらは、2023年9月発行「クオキャリア秋号」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は取材時のものとなります。