「昼休み」は、その医院らしさを見るチャンス! |歯科衛生士知っとこ!職場の見極め塾#4
こんにちは!ライターのヤナギです。 これまでに10年以上、クオキャリアでたくさんの歯科医院を訪問したり、記事を執筆したりしてきました。
その経験から、歯科衛生士の皆さんに「自分に合った職場を選ぶためのヒント」をご紹介します。
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目次
今回のテーマは“昼休み”
突然ですが、皆さんは、学校や職場での昼休みをどのように過ごしていますか?
友だちや同僚とおしゃべりする、好きな動画を観る、予習や復習をする…など、さまざまだと思います。
私自身の学生時代の昼休みを思い返すと、何よりもお昼ごはん(と、そのあとのデザート)が楽しみだった記憶があります!
当たり前のことですが、歯科医院で働き始めてからも、“昼休み”は存在します。
そして職場によっては2時間以上と、長めの昼休みを設けている場合もあります。
そのため、昼休みを自分らしく過ごせることも、“自分らしく働く”ために大事な要素なのです。
ここまで読んで、「休憩時間なんだから、どんな職場でも、自分の好きに過ごせば良いのでは?」と思った方もいるかもしれません。
それは確かに、その通り!
「私はこう過ごすぞ!」という強い思いを持っていれば、どんな職場でも自分らしく昼休みを楽しめると思います(これは、仕事の面でもそうですよね)。
でもやっぱり、それぞれの歯科医院で、「だいたいみんな、こんな風に昼休みを過ごしているよ」という傾向はあるものです。
そしてそれが、自分の過ごしたい昼休み像と近ければ、“より快適に”休憩時間を過ごせるのではないでしょうか。
今回はその観点から、歯科医院における“昼休みの過ごし方”をいくつかご紹介したいと思います。
パターン①:みんなでワイワイ!
一つ目は、とにかくみんなでおしゃべりをしているよ!というパターンです。
テーブルを囲んで女子トークに花を咲かせたり、ドクターもスタッフも一緒になってスタッフルームでにぎやかに過ごしたり。
自然発生的に集まっておしゃべりをするケースが多いですが、中には、「昼休みの席はくじ引きで決めて、仕事で接点が少ない人とのコミュニケーションの時間にしている」という職場もあります。
また、みんなでテレビゲームをして盛り上がる!なんていう、とっても楽しそうな職場もあるんです。
このように普段から距離を縮めておくことで、仕事でのちょっとした質問や相談がしやすくなったり、趣味などの意外な一面を知ることで、声掛けがしやすくなったりしますよね。
昼休みに培った“仲の良さ”が、仕事でのチームワークにしっかり生きてくるのではないかと思います。
学校の休み時間は友だちとずっとおしゃべりしているよ!という人や、休日も一人でいるより誰かと会って話したい、というタイプの人は、こうした職場が楽しめそうです。
ただ、ここ数年は感染症拡大防止のために「黙食」「個食」としている職場も多く、このような楽しいコミュニケーションが取りにくくなっていることが残念です。
パターン②:のんびりお昼寝
続いて、歯科医院の昼休みの過ごし方でよく耳にするのが、「昼食後に昼寝をする」というパターン。
特に、休み時間が長めの職場に多いです。
スタッフルームでゴロゴロする、という場合ももちろんありますが、ユニットを使って昼寝をするというケースもあり、これはまさに“歯科医院ならでは”だなと思います。
自分が寝ているところって、人に見られるとちょっと恥ずかしいはずです。
そんな姿を見せられるということは、“素”の自分を見せられる職場だということではないでしょうか。
個人的には、実はこのタイプの職場が一番、人間関係の距離感が近いのではないかな?と思っています。
寝ぼけまなこで、「おはようございま~す」と午後診療の準備をしている様子を想像すると、ちょっとほっこりします!
気を張らずにリラックスした人間関係の中で過ごしたい人や、ずっとにぎやかなのは少し疲れるな~と感じる人には、この“お昼寝タイプ”の職場が合っていそうです。
パターン③:外出&帰宅
もう一つ、これも昼休みが長めの職場に多いのが、外出したり帰宅したりと、それぞれ自由に過ごしているというパターンです。
「外出」は、ショッピングモールなどの商業施設や繁華街の中にある医院、「帰宅」は、車通勤や徒歩通勤がメインの立地に多い傾向があります。
近隣で外食や買い物をしたり、家で食事や家事をしたり、一番自由に過ごせるのがこのケースです。
中には、帰宅して子どもの夕飯の準備をしてからまた出勤!なんていうパワフルなお母さんも。
こうした職場は「自立した大人の集団」という雰囲気があり、仕事とプライベートをきっちり分ける文化があると感じます。
自分の時間を大切にしたい人や、仕事と家事を両立させたい人、オンとオフのメリハリをつけたい人などは、このような職場が居心地が良いと感じるでしょう。
その他の過ごし方
その他にも、さまざまな過ごし方があります。
・自主練
自分が苦手な処置を模型で練習したり、同期と誘い合って相互実習をしたり。
勉強熱心な人にはうれしい風土かもしれません。
・仲の良いメンバーで外食
繁華街にある医院などでよく見られます。
オシャレなカフェで楽しくランチ、なんて、憧れの社会人生活です!
また、最近では、一斉の昼休みを設けず、休憩を交代制にしている歯科医院も増えています。
感染症対策や患者様の利便性が理由のことも多いですが、スタッフの自由度を高めたり、拘束時間を短くしたりすることで、より“働きやすい職場”にしていこうという流れでもあるのかもしれません。
見学の際には、昼休みもチェックできると◎
さて、自分がどんな昼休みを過ごしたいか、イメージが膨らんできたでしょうか?
医院見学の際には、昼休みを含めた時間を設定している歯科医院も多いです。
一見、仕事とは関係ないように思えるかもしれませんが、実は昼休みの見学は、「どんな職場か」を探る大きなチャンス!
もし昼休みを直接見ることができなくても、「お昼休みはどう過ごされているんですか?」と先輩に聞いてみても良いかもしれません。
「午後の仕事も頑張ろう!」と思えるような素敵な昼休みを過ごせる職場に、皆さんが出会えることを祈っています。
ライター、インタビュアー
2010年よりクオキャリアのさまざまな媒体で歯科医師・歯科衛生士の取材や、求人原稿・インタビュー記事の執筆など、のべ6,000件以上を担当。歯科業界の採用事情に精通している。