【シゴト理解を深めよう!コラム】 歯科衛生士の活躍の場所って?
*こちらは、2021年9月発行「就活BOOKクオキャリア秋号」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は当時のものとなります。
目次
さまざまな選択肢を知っておこう
臨床も臨床以外でも活躍の場が広がっている歯科衛生士。
「新卒だからまずは幅広く」と考えている方も「好きな分野で存分に活躍したい!」と考えている方も、キャリアの選択肢を知っておきましょう。
歯科診療所
働く歯科衛生士のうちおよそ9割は診療所に勤務しています。
患者の身近な存在として地域医療に携わることができ、特に予防管理型の医院では、主体となって診療を行えます。
歯科関連企業
歯科用ユニットなどの機器や口腔ケア製品のメーカーに勤めるという道もあります。
“歯科衛生士の目線” を活かして、商品企画・開発、マーケティング、広報、営業など
さまざまな形で歯科に貢献していきます。
病院
総合病院や大学病院の歯科・口腔外科の特徴は、一般の診療所では難しい症例や有病者歯科にも対応していること。
医師や看護師、薬剤師など医科のスタッフとチームになって、専門性の高い治療を行うこともあります。
保健所/市区町村
働く歯科衛生士のうちおよそ9割は診療所に勤務しています。
患者の身近な存在として地域医療に携わることができ、特に予防管理型の医院では、主体となって診療を行えます。
フリーランス
個人事業主として、仕事内容・場所・報酬などを自分で自由に決めることができる働き方。
臨床はもちろん、歯科衛生士への技術指導やセミナー、執筆活動など、実力次第で多岐にわたって活躍できます。
介護施設
在宅復帰を目指してリハビリテーションを行う介護老人保健施設(老健)や、要介護者の生活の場となる特別養護老人ホーム(特養)などで、
高齢者の口腔ケアや摂食・嚥下機能訓練などに取り組みます。
海外
歯科衛生士という職の定義は国によってさまざま。海外で働くためには国によっては、その国の歯科衛生士資格を持っていなければならない場合もあります。
また、就労ビザの取得といった準備も必要です。
歯科衛生士養成機関
健康な社会をつくるためには、口腔衛生に携わる人材の育成も不可欠。
専門学校や大学などで、教員として学生の教育や研究を行う道もあります。
歯科の知識・技術に加え、「人を育てる力」が求められる仕事です。
社会貢献/求められている歯科衛生士の専門知識・技術
●開発途上国での支援
歯みがきの習慣がない、歯科医師がいないなど、
口腔衛生に関する知識や設備が不足している場所で、支援活動を行います。
青年海外協力隊や歯科ボランティア団体を通じて参加できます。
●災害支援
被災地で救急診療に携わるほか、災害関連死を防ぐために、
避難所や仮設住宅を巡回して口腔ケアや啓発活動などを行います。
日本歯科衛生士会にて「災害支援歯科衛生士」の活動登録ができます。
まとめ
「歯科衛生士」と一口に言っても、仕事の内容や役割、ワークスタイルはさまざまです。
ぜひ自分に合ったキャリアを見つけてくださいね。