[ブランク・離職中の方必見]無料で学べる! 愛知学院大学短期大学部 歯科衛生士リカレント研修センター復職支援・現役研修プログラム[受講者インタビュー|Q&A]
目次
愛知学院大学短期大学部歯科衛生士リカレント研修センター「復職支援・現役研修プログラム」とは
「しばらく現場を離れており、復職に不安がある」「臨床現場にいるが、自分のスキルに自信が持てない」という方などを対象にした、実践的な知識や技術を高められる無料の研修プログラムです。週1日ずつ・8日間で、講義主体の「基本プログラム」と、実習中心の「選択プログラム(「口腔衛生管理」と「口腔機能管理」のどちらかを選択)」を行います。さらに希望者は、愛知学院大学附属病院の各診療科を見学する「オプションプログラム」も受講可能です。
愛知学院大学短期大学部 歯科衛生士リカレント研修センター
復職支援・現役研修プログラム
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歯科衛生士リカレント研修は厚生労働省の補助事業でもあり、2023年現在、愛知学院大学短期大学部を含む全国で4校の歯科衛生士養成校がこの研修を導入。
復職支援・現役研修プログラム受講者の声①|「基本を復習したい」という理由で参加しても良いんだ!と、安心できました
2017年 愛知学院大学短期大学部卒業/離職中の2023年にリカレント研修第1期に参加し、研修期間中に復職。選択プログラムでは「口腔衛生管理」を選択し、現在は予防や歯周病治療をはじめとした歯科衛生士業務全般を担当。
“我流”を見直すために、思い切って応募
愛知学院大学短期大学部を卒業後、2つの歯科医院で合計6年ほど働きました。経験を積む中で少しずつスキルは身につきましたが、何年か働いているうちに、どうしても“我流”になっている部分があると実感するようになって。「学校で学んだことのおさらいをした方が良いな」とは思いつつも、働きながらだと、そのための時間はなかなか取れないというのが正直なところでした。その後、一旦退職して時間ができたときに、ちょうどリカレント研修の存在を知り、参加を決めました。
でも、応募する際には不安も大きかったんです。私の場合は、「スキルを高めたい」という積極的な理由ではなく、「復習をしたい」という動機だったので、そういった理由で参加して良いのかな、というのが一番気がかりでした。あとは、知り合いがいない状態で、一人で参加して浮いてしまうのではないか、ということも心配でした。
でもこうした不安は、初日のオリエンテーションですっかりなくなりました。研修生同士で話す機会を作ってもらえたので、すぐに打ち解けることができましたし、私と同じように、「自分のやり方を見直すために参加した」という方も何人もいて、安心しました。
「復職先選び」にも役立つ発見があった
8回の研修はいずれも、講義や実習の内容がとても濃く、心から「受けて良かった」と思えるプログラムでした。先生たちはみんな気さくで面白く、90分の授業は毎回あっという間。しかも、1を聞いたら10の答えが返ってくるくらい親身に教えてくれるので、相談も気兼ねなくできました。
さらに研修の中では、復習やスキルの見直しができただけでなく、それまで知らなかった新しい情報もたくさん得られました。私が卒業してからわずか6年ほどですが、歯磨剤のフッ素濃度の基準など、変わっていることも思っていた以上に多くて。最新のスタンダードを学べたことが、その後の仕事にとても役立っています。
また、私の場合はリカレント研修に参加しながら転職活動をしたのですが、研修を通して、自分が勤務先に求める「条件」も新たに見つけることができました。それは、「業務記録をしっかり取っていること」です。業務記録については歯科衛生士学生時代にも習いましたが、当時は実務経験がなかったので、あまりピンと来ていなかったんです。でも、臨床経験を積んでから改めて学んだことで、業務記録の大切さが深く理解できました。業務記録を取っていれば患者さんの小さな変化にも気づけますし、それを伝えることで、患者さんのモチベーションを上げられたりもするはず。そう考えて、「業務記録を大切にしている歯科医院で働きたい」という、具体的な軸を持つことができました。
患者さんのうれしい反応に、自分の成長を実感
現在の仕事の中では、リカレント研修で患者さんとの接し方を学んだことが、特に役に立っています。患者さんが答えやすいヒアリングの仕方や、表情から「伝えたいことがあるのかな」と察する力が身についたほか、もちろん研修で学んだ業務記録の取り方も実践しています。その結果、患者さんから「自分では気づけなかったことに気づいてくれてありがとう」など、うれしい言葉をいただけることも増え、大きなやりがいを感じています。今後はさらにコミュニケーション能力を磨いて、患者さんご自身が、セルフケアに関心を持つきっかけづくりができる歯科衛生士を目指したいです。
受講を考えている方へ
私もそうでしたが、こうした研修に応募すること自体、とても勇気がいると思います。でも、思い切って参加してみれば、確実に復習ができて自信を持てますし、他の歯科衛生士と話をする中で見えてくるものもたくさんあります。実は応募したときには「3ヶ月って長いな」と思っていたのですが、いざ始まってみると、本当にあっという間。最終日はすごく寂しくなったくらい、楽しく居心地の良い場所でした。ぜひ勇気を出して、一歩を踏み出していただければと思います。
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復職支援・現役研修プログラム受講者の声②|研修を通して自信がついたら、“悔いのない仕事”ができるようになりました
1998年 愛知学院大学歯科衛生専門学校(現 愛知学院大学短期大学部)卒業/開業医勤務や病院の一般歯科部門立ち上げなどを経て、出産のため離職。パート勤務で復職後、2022年のリカレント研修第2期を受講。現在は訪問診療と外来診療の両方に関わり、口腔機能低下症の予防にも積極的に取り組んでいる。
「わかりません!」と、素直に自分をさらけだせた
20年ほど臨床経験を積んだ後、出産のために一旦仕事を離れました。3人目の子どもの入園を機に週1日の勤務で復職しましたが、「きちんと勉強し直したい」という気持ちが常にどこかにありました。そんなときに、母校でリカレント研修が始まることを知って興味を持ったんです。
でも実は、研修を知ってから申し込むまでに、1年以上の時間がかかりました。その一番の理由は、「研修にちゃんとついていけるかしら」という不安です。「摂食・嚥下リハビリテーション」と聞くだけで、難しそう!と身構えてしまって。でも勇気を出して参加してみたら、想像以上にサポートが手厚くて安心しました。
少人数制で、講師の先生に加えて研修センタースタッフのベテラン歯科衛生士さんたちがフォローに入ってくれて、ほぼマンツーマンのような状態で学べたことがありがたかったですね。しかも、元々ブランクがあったりスキルに自信がなかったりする人向けの講習のため、「こんなこともわからないなんて恥ずかしい」という変なプライドを持たずに、「わからないことがわからないんです!」と、自分をさらけ出すことができました。周りの研修生がみんなどんどん質問していたことも、気負わずに学べた大きな理由です。
仕事にも家庭にも、研修はプラスに働いた
研修を受けていくと、それまで自分が知らなかったこと、できなかったことがいかに危険だったのかを痛感しました。今は、しっかりと知識を学び直したことで、全身疾患のある患者様にも、リスクを予測して対応できるようになりました。
また、訪問歯科の現場では終末期の方のケアに入ることもありますが、以前は、「最期まで自分の口で食べられるように、もっとできることがあったんじゃないか」「でも、何をすれば良いのかわからない……」と、後悔が残ることも多かったんです。研修で口腔機能について改めて学んだことで自信がつき、自分なりに最善を尽くして、その患者さんに合わせたアプローチができるようになりました。
そしてこの研修は、仕事だけでなく家庭にとっても、良い影響がありました。子どもたちや夫が「お母さん、すごいね!」と応援してくれたり、帰宅してから、子どもと並んでリビングで復習をしたり。「大人になっても、勉強し続けることが大事なんだ」ということを私自身が実感でき、それを子どもたちに背中で見せられたことも、リカレント研修に参加して良かったことの一つです。
人と人とのつながりが、一番の収穫
歯科衛生士として長く働いていると、ドクターもみんな年下になって、なんとなく質問がしにくくなります。さらに若い歯科衛生士さんは、高齢者歯科など、自分が学生の時には触れなかった分野も学んで入ってきます。そんな中で勉強の必要性を感じてはいたのですが、一般の研修会は、第一線でバリバリ活躍している歯科衛生士が多く参加しているので、ハードルが高いんですよね。その点、リカレント研修は同じ境遇の研修生が多く、世代に関係なく「戦友」のように支え合って学べることがうれしくて。職場以外の歯科衛生士と情報交換ができることも楽しかったです。
また、リカレント研修では、スキル面だけでなく、自分のキャリアについても相談できたことが心強かったです。キャリアの悩みって、職場の人には話しにくいですし、かといって家族など専門知識がない人にはなかなか伝わらないもの。だから研修で、講師やスタッフに話を聞いてもらえてとてもありがたかったです。そんな中で、「転職するのではなく、今診ている患者さんに対してできることを増やしたい」と自分の考えも固まりました。今は、ドクターとアイデアを出し合いながら、“患者さん一人ひとりにとってベストな治療”を目指して頑張っています。
受講を考えている方へ
私が歯科衛生士になった頃と比べると、歯科衛生士に対する社会全体の期待やニーズがどんどん高まっていますし、できることの幅も広がっています。しばらく臨床から離れているという方には、歯科衛生士の仕事の楽しさを改めて知ってほしいです。そして、「今、歯科衛生士ってどんなことをしているのかな?」とちょっとのぞいてみるくらいのつもりで、気軽にリカレント研修を受けに来てほしいと思います。
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復職支援・現役研修プログラムQ&A
愛知学院大学短期大学部歯科衛生士リカレント研修センター副センター長
愛知学院大学 特任教授
Q1.研修費用はかかりますか?
受講費や消耗品費は無料で、実習着も無料で貸与します。ただし、交通費、損害保険料、血液検査費(必要に応じてワクチン接種費)は自己負担です。
Q2.定員は?
年間で1期・2期の2回実施しており、各30名・合計60名です。この30名が木曜コースと日曜コースに分かれて研修を受けるので、実際には1クラス10〜20名ほどの少人数制です。
Q3.愛知学院大学短期大学出身者以外も参加できますか? また、愛知県外からも参加できますか?
出身校や居住地域に制限はありません。実際に、これまでの研修生の半数以上は他校出身者です。愛知県・岐阜県・三重県の方が多いですが、過去には神奈川県から参加した方もいます。
Q4.選考はありますか?
原則として先着順ですが、定員を上回った場合には復職を希望されている方、研修を初めて受講される方を優先させていただく場合があります。
Q5.子どもの体調不良などで、急に参加できなくなった場合は?
木曜と日曜に同じ授業を行っているので、受講できない場合は他の曜日に振り替えることができます。どちらの曜日も参加できない場合は、補講やオンライン視聴などでできる限り対応しています。
Q6.就職・転職のサポートはありますか?
リカレント研修センターや愛知学院大学短期大学部に集まる求人、愛知県歯科医師会の求人などを自由に閲覧できます。また、キャリアコンサルタントが在籍しており、自己分析や就職活動、復職にあたっての悩みなどについても気軽に相談できます。
なお、リカレント研修に参加したからといって、就職先や就職活動への制限は一切ないのでご安心ください。
Q7.研修についていけるか心配です…
講師だけでなく、センター運営担当者や専属助手など、多くの経験豊富な歯科衛生士がサポートに入ります。ブランクのある方やスキルが不足している方でも、しっかり基本を身につけて自信を持つことができるように、優しく丁寧に指導します。
Q8.受講生に人気のプログラム内容は?
一番は、レントゲンの読影法です。歯科医師から指示を受けた際に、「なぜその指示を出されたのか」が分かれば主体的に診療に関わることができ、仕事のやりがいや、ステップアップにつながります。
また、口腔衛生管理コースの実習では、講師が研修生一人ひとりの手を持って、器具の角度などを指導しており、分かりやすいととても好評です。
実習室は愛知学院短大の学生と共通だが、リカレント研修用にユニットも追加。模型やスケーラーなどの道具も研修専用に用意されており、存分に練習ができる。
愛知学院大学短期大学部 歯科衛生士リカレント研修センター
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