勉強会の開催頻度や内容は?|101医院に大調査#5

クオキャリアが発行している就活BOOK「しゃほかんV」の掲載医院に、自院の新人育成の取り組みに関するアンケート調査を実施。
新卒歯科衛生士のための環境を整え、育成に力を入れている歯科医院のリアルをお伝えします!

回答した医院は…
直近3年の新卒DH採用数 平均4.4名
2桁採用の法人も含む歯科衛生士に人気の医院!

*このコーナーのコメント・各種データは「しゃほかんV」掲載医院へのアンケート調査結果をまとめたものです(2023年10~11月クオキャリア実施/有効回答数:101)
*コメントのカッコ内:回答者の肩書き

新卒DHを大切に育てるための取り組み|101医院に大調査
第1回 歯科衛生士が長く働けるよう、どんな待遇面の取り組みを行っている?
第2回 歯科衛生士の新人研修期間は?
第3回 教育体制は誰がどんなふうに教えている?
第4回 歯科衛生士が長く働けるよう、どんなキャリアサポートを行っている?
第5回 勉強会の開催頻度や内容は?(こちらの記事)
第6回 新卒歯科衛生士の育成方針や新人研修のポイントを教えて!(6/7公開)

勉強会の開催頻度は?

最近実施した内容やスタッフから好評だった勉強会は?

技術や知識の向上

  • コロナ禍以降はZoom開催で、毎年1冊の本を掘り深めていく「輪読」を行っています。去年は口腔機能発達不全についてで、今年はフッ化物活用ガイドを読み解いていきます(理事長)
  • 医療事故に対する対応臨床研究会での発表へ向けての予演会(理事長)
  • 技術向上のため、隔週で勉強会を行っております。仮歯をつくる練習や、SRPの手技の確認などを行います(事務)
  • 小児矯正と口呼吸、口腔機能発達不全について(理事長)
  • 口腔内スキャナーのハンズオンセミナーを院内で開催。診療のアポを減らして、勤務時間内に実施しました(院長)
  • 最近むせるようになってきたという患者様に向けた誤嚥を防ぐための姿勢と指導法について実施。通常の勉強会のほか、必要があればすぐにワンポイントのショート勉強会を開催しています(院長)
  • 歯周病12回コースにて座学と実習を行った。ファントム模型でSRP実習を行い、すぐに患者様でも対応できる様にアポイントを整えている。超音波やTBIや衛生士業務記録の書き方も統一性を持たせる事で、気づきを増やしている(理事長)
  • 院内で歯周病専門医によるハンズオンコース、院長による歯周病治療ベーシックコース(院長)
  • 新卒DH全員横並びにユニット使用して行うSRP研修&Dr.からレントゲンの見方を教わる研修(採用担当)

外部講師による講習

  • アメリカの歯周病専門医をお呼びしてSRPを徹底的に教わった(理事長)
  • 外部衛生士による講習は、他院での良い事例や症例なども交えながら、手取り足取り教えてくれて、とても参考になりました(理事長)
  • 外部講師によるスケーリングセミナーを実施。うずらの卵を使用したり、相互実習をして苦手なところ、クセを先生に修正して貰いました。うちのセミナーの特徴としては少人数で、3~4回のコースで行うため、確実に技術を身に付けることが出来ます(院長)
  • フリーランスのDHによる院内セミナーでSRP研修やOHI研修など、テクニカル面だけではなく、どのように説明するかロープレも取り入れて研修を行っております(院長)
  • インビザライン専門の講師(フリーランス歯科衛生士)を招聘し、インビザライン治療に関して、歯科衛生士が担う役割等の研修を実施(理事長)
  • 親しい医院から院長先生とスタッフの方々が当院にお越し頂き、定期的に症例検討会を行っています。他院の症例を拝見し、その症例に対してコメントをする事によって、当院スタッフの経験値・モチベーションが上がっています(採用担当)

人間力やコミュニケーション力の向上

  • メンバーをお互いに理解し合えるワークショップや仕事力・人間力を上げるセミナーを毎月開催しています(副院長)
  • コミュニケーション研修。敬語の使い方だけでなく、困ったときの対応やよくある質問への回答の仕方など(院長)
  • 歯周病検査のポイントを患者様に伝えている動画を撮り客観的にみて改善ポイントを先輩衛生士と一緒に考え習得しました(院長)
  • 医療人としてのあり方とマナーについて(理事長)

業務の見直しや効率化

  • 今まで漫然と続けてきた仕事の見直しをして、業務の効率化を図った。必要性を改めて確認することで、より次元の高い業務をこなせるようになった(院長)
  • 予防歯科のシステム作りについての勉強会。0~1歳のお子様向けに、虫歯予防だけでなく、不正咬合予防もできるような内容を盛り込んだ説明用ファイルを作成した(院長)
  • 医院全体で診療を切って2日間ほど理念・クレドの研修を行いました(事務長)
  • セミナー動画を視聴したり、医院の方針について共有をしたり。採用活動のための作戦会議も行った(院長)
  • 隔月の勉強会のほか、年に1回消毒・滅菌セミナーを実施し、全スタッフで受講している(採用担当)
  • 歯科医師、歯科衛生士それぞれが担当の患者様の症例検討を行い、問題点をみんなで考え、より良い解決方法を探ります。また症例発表では行ってきた治療の結果を確認でき、モチベーションにもつながっています(院長)
  • 毎週水曜日の勤務時間内に予約を開けて研修やミーティング時間を確保しています(理事長)
  • 直近のヒヤリハットや伝達事項、データによる出来ていない事の伝達&改善策、外部からの講習など(理事長)

まとめ

勉強会の開催頻度を聞いてみたところ、「月1回以上」の医院が半数以上を占めました。その内容やスタイルはとてもバラエティー豊かな結果に!
「勉強会ってどんなことをしているの?」「勉強会がある医院ってハードルが高いのかな…」と心配している方も、これでイメージしやすいのではないでしょうか。
歯科衛生士として働き続ける上でスキルアップは不可欠。ぜひ勉強会についても注目して職場探しをしてみてくださいね。

こちらもチェック!
「働き始めると、勉強が楽しくなる」理由とは?|歯科衛生士知っとこ!職場の見極め塾#34

*こちらは、2023年11月発行「しゃほかんV」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は取材時のものとなります。

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