勉強会の開催頻度や内容は?|101医院に聞きました「新人教育・研修リアル調査」PART.6

クオキャリアが発行している就活BOOK特別版「しゃほかんV」の掲載医院に、自院の新人教育や研修の内容についてアンケート調査を実施。新卒歯科衛生士のための環境を整え、育成に力を入れている歯科医院のリアルをお伝えします!

*このコーナーのコメント・各種データは、「しゃほかんV」掲載医院へのアンケート調査結果をまとめたものです(2022年10月クオキャリア実施/有効回答数:101)
*コメントのカッコ内:勉強会の開催頻度/回答者の肩書き


新人教育・研修リアル調査|101医院に聞きました
第1回 新卒歯科衛生士の新人研修期間は?
第2回 新卒歯科衛生士が初めて一人で診療する目安時期は?
第3回 診療デビュー前の確認テストはある?
第4回 どんな診療マニュアルをどう使っている?
第5回 教育体制はマンツーマン? 誰がどんなふうに教えてる?
第6回 勉強会の開催頻度や内容は?(こちらの記事)
第7回 新卒歯科衛生士の育成方針や、新人研修のポイントを教えて!


勉強会の開催頻度は?

勉強会はどんな内容? 最近実施した内容やスタッフから好評だった勉強会を教えてください

  • 破折との判別が難しい根尖病変由来の歯周ポケット(エンドペリオ病変)について外部講師を招いて勉強会を行った(毎週開催/理事長)
  • チェアータイムをどうやって効率的に使っていくかといった内容をDH全員で話し合い。いつも時間内に終わっている先輩の例が、後輩には非常に参考になりました(月1回開催/理事長)
  • 最近面白かったのは消防署職員による救急救命処置(AEDを含む)の講義と実習(毎週開催/理事長)
  • 接客の勉強会と歯科衛生士業務の勉強会が月に1回ずつあります(隔週開催/院長)
  • 直近では、米国ネブラスカ州の歯科衛生士に来てもらい、講義と実習を行いました(月1回開催/理事長)
  • 入社直後は歯科医師により主に自費治療の勉強会を実施しています。月に2回外部講師による勉強会を実施し、歯科衛生士業務について学びます。勉強会でメンタルケアも兼ねており、不安なことや困っていることを気軽に相談できる環境です(隔週開催/理事長)
  • ホームケアグッズの選び方、患者さんへの接し方、患者さんのモチベーションアップの方法(3ヶ月に1回開催/理事長)
  • 予防業務のミントセミナー、ボーテのホワイトニングなど、外部のプロと連携し、良いと思われる研修は積極的に取り入れております(半年に1回開催/院長)
  • 従来のアルジネート印象とは別に、光学印象が導入されたので、機械の使い方や患者さんへより良く導入するための講義・実技を学びました。実際に自分たちの顔の写真を撮り、きれいな補綴物が入った後はどのように顔貌の印象が変わるのかなど、みんなで機械を動かしながら操作を覚えました(月1回開催/院長)
  • 現在販売中の歯磨剤の特徴を確認。対象者に正しく説明出来るよう、受付・助手・衛生士の総合講習会を行いました。そのほか、ちょっとしたことは週1回のミーティングで毎回話し合うようにしています(毎週開催/事務長)
  • 身だしなみについてなど、歯科以外のセミナーも行っています。社会人として患者様の印象が良いメイク方法などを学べます(3ヶ月に1回開催/教育担当)
  • 外部講師も招いたりと毎回内容は変化する。診療だけではなく、社会人としての知識、お金や保険の事などの話もあります(月1回開催/院長)
  • 全日空の元CAによるあいさつ、声の出し方、足のそろえかた、お辞儀の仕方などを徹底的に練習します(毎週開催/理事長)
  • メーカーを呼んでの予防製品の院内セミナー、DH同士でのカンファレンス、使用機材・薬剤の選定・手技や方法、トラブルシュートの共有などの話し合いなどを行っています(月1回開催/採用担当)
  • 救急救命など。消防署からマネキンを借りて実技も行います(月1回開催/理事長)
  • いろんな分野のプロフェッショナルな人を招いて、年間コース形式で実施します(予防、インビザラインなど)(毎週開催/理事長)
  • それぞれ専門として勉強している分野についての発表や共有は面白いです。0-2歳の口腔育成について、運動機能と口腔内の関係や、栄養関連、助産師との連携、審美治療について、補綴治療について、高齢者の治療についてなどなど…内容はさまざまです(月1回開催/採用担当)
  • 医療安全や感染対策。最近はWEBでの学習会が多いです(3ヶ月に1回開催/事務長)
  • メンテナンス内容の更新、時期、予約の取り方を全員で話し合いブラッシュアップ、より精度が高くなるよう知識を共有した(月1回開催/院長)
  • 毎月のMTGで知識や技術、考え方の整理など医院全体で共有を行っています。直近では業者にも来ていただき、マイクロスコープの院内セミナーを実施。アシストワーク、実際の使用法や患者さんへのモチベーションアップに繋がる方法などを皆でシェアしました(月1回開催/理事長)
  • 最近では外部講師を招き、MFTや歯科と食事の関係について(砂糖・小麦・牛乳)の研修勉強会を行った(月1回開催/事務長)
  • 不定期でDH研修を実施。シャープニング実習、テスト、SRP実習など、また症例発表なども実施します(月1回~3ヶ月に1回不定期で開催/採用担当)
  • 毎月1回午前中の診療を休診にして、ミーティングを行っています。また、2か月に1回フリーランスの有名衛生士が外部講師として指導に来てくれ、年代別に困っていること中心に個別の指導をうけることができます(月1回全体+隔月DH勉強会開催/院長)
  • 歯周病学会指導医による定期開催。春季には基本講義、スケーラの使い方などの基本実習から。その後毎回テーマを決めて講義+協力患者でのSRP実習、オペアシスト、症例検討会など。普段わからないことの解決などだけでなく、学会認定衛生士資格取得希望の衛生士には直接的に参考になる内容が盛りだくさんです(3ヶ月に1回/院長)
  • スキルブラッシュアップのためのセミナー視聴(管理栄養士との連携について、インプラント治療に際してDHが把握しておくべき豆知識、MFTについて)、実技練習等(隔週/採用担当)

勉強会のメリットや開催に際しての工夫

  • Keynoteを使って患者さんの治療の詳細をディスカッションして、診断力やコミュニケーション力を上げる取り組みを定期的にしています(毎週開催/理事長)
  • 内容はその時々変わりますが、院長が不足していると感じた知識やみんなが学びたいことを持ち回りで勉強して発表します(月1回開催/理事長)
  • 今回の勉強会内容に関する感想や次回の希望内容をアンケートにて集計し、次回に活かす(研修期間3ヶ月目(7月)に1回、秋(11月位)に1回開催/採用担当)
  • 勉強会ではチューター以外のDHによるアドバイスなどを聞くことができ、とても充実しています(月1回開催/理事長)
  • 研修会や学会へ参加して来たものの内容は歯科医院内で共有出来るようにしている(半年に1回開催/院長)
  • 大体3ヶ月に一度、食事会を開き普段聞けないこととか濃い内容になりがちなことを話しあっていきます。実習が伴うような内容のときは土曜日の診療後に行います(3ヶ月に1回開催/院長)

まとめ

「月1回以上」が半数以上を占めました。その内容を聞いてみたところ、歯科の知識・技術はもちろん、医療機関ならではの内容や接遇に関するものも。また、みんなでテーマの選定をしたりディスカッションをしたりといった“参加型”、外部講師を招いての“実技研修型”など各医院さまざまなスタイルが挙がりました。

「勉強会ってどんなことをしているの?」「勉強会があるところってハードルが高いのかな…」と心配している方もこれでイメージしやすいのではないでしょうか。

*こちらは、2022年11月発行「しゃほかんV」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は取材時のものとなります。

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