人間関係が合わずに1年目に退職…環境を変えたら歯科衛生士の仕事が楽しくなった!|私の転職体験談
目次
先輩歯科衛生士のプロフィール
2013年に一般の短大を卒業後、地元の一般歯科医院に就職。歯科助手として勤務するなかで歯科衛生士になりたいと思い、上京。2020年に歯科衛生士養成校を卒業した後はUターン就職をするも、同年退職。その後、“第二新卒”として矯正専門の歯科医院に就職。温かく受け入れられ、現在その職場でいきいき働いている
歯科助手経験をきっかけに 歯科衛生士を目指して上京
一般の短大を卒業した後は、地元の歯科医院で歯科助手として働いていました。ほのぼのとした地域密着型の個人医院で、3年ほど働くうちにもっと知識や技術を身につけてステップアップしたいと思うように。働きながら資格を取ろうと、夜間部のある都内の学校に入学を決め、上京しました。
昼間は百貨店でアルバイトをしながら、夜間は専門学校に通う日々。思った以上に勉強や実習は大変でしたが、「絶対資格を取りたい」と心に誓っていたので頑張れましたね。夜間部には、他業種や歯科助手としての社会人経験を経て入学した人も多いので、みんな志が高いんです。周りのやる気に背中を押されて、国試合格まで頑張ることができました。
合わない医院に疲労困憊…医院見学の大切さを痛感
新卒時の就職活動は、国試を終えてからスタートしました。私は結婚してUターンする予定があったので、都内で就職する同級生とは、あまり情報交換をしませんでした。しかもその上、頻繁に地元に帰るわけにもいかず、医院見学もまったくやらなかったんです。今考えると、もう少し調べたり医院見学をしていたら…と後悔しています。
就職先として思い描いていたのは、歯科助手時代に働いていたような、おじいちゃんおばあちゃんなどが通う、地域密着型の一般歯科。そんな歯科医院のなかから、家から近く通いやすいところを選び、地元に戻って働き始めました。
しかし、いざ入職してみたらスタッフとの人間関係になじめず、結局3ヶ月という短期間で退職することに…。事前に見学をして職場の雰囲気を確認していれば、自分には合わないと判断して入職しなかったかもしれないですね。
その後は歯科衛生士として働くこと自体が怖くなってしまい、一回歯科から離れようと、一般職の求人を眺めていました。せっかく苦労して取得した歯科衛生士の資格を無駄にしてしまうようで残念な思いはあったのですが、また歯科医院で働こうという気持ちになれなかったんですよね。
“良い職場”と出会い 歯科衛生士をやめるのを、やめた
パラパラと地元の就職情報誌を見ていたら、「正社員でお昼からの勤務で週休3日」という矯正専門のクリニックを見つけました。「これなら無理せず働き始められそうかな」と思い、まずは見学に。面接を受けるかどうかは、実際に職場を見てから決めようと思っていました。
医院を訪問すると院長もスタッフも温かく迎えてくれて、自分が働くイメージがぐっと湧いてきて。終わったあとすぐに自分から「面接をお願いします!」と伝えたくらい印象が良かったんです。その1週間後に面接を受けて、無事内定をいただきました。トントン拍子でしたね。
就職活動でいちばん不安だったのは、前職を3ヶ月で辞めてしまったので雇ってもらえるかということ。面接で、ドキドキしながら卒業後の経緯を説明しました。すごく話しづらかったんですが、正直に話したところ、院長も「それならしょうがないね」と言ってくれて。
院長がフランクな方だったからというのもありますが、変に嘘をつかず、素直に伝えたことで、好意的に受け取ってもらえたのかもしれません。
もちろん、矯正歯科が専門ということも、少し心配でした。学生時代も、矯正は少し実習したぐらいで、知識や経験はまったくないのに近かったので…。でも今までやってきたことをリセットして再スタートを切るには、新しい分野を学ぶのも良いかもと考え、思い切って飛び込みました。
ガラッと環境を変えたら 歯科衛生士の仕事が楽しくなった!
入職後は、教育担当の先輩が付きっきりで教えてくれたり、院長が矯正知識の講習をしてくれたりと、丁寧にサポートしていただきました。
今では、ワイヤー矯正のブラケットの装着や、マウスピース矯正のアタッチメント、リンガルボタンの装着などさまざまなことに携わっています。
院長が新しい機器や治療法をどんどん取り入れるので、毎日が新鮮で楽しくて。今まではスキルアップなんて面倒だなと思っていたのですが、ここで働き始めてから、自然と意欲が高まりました。歯科衛生士に任せてもらえることが多くて、できることが次々増えていくのが楽しいんですよね。
お昼からの勤務も最高です。午前中ダラダラしたり(笑)、夕食の準備を済ましたりもできるので、生活も楽になりました。その分、終業時間は遅めの20時なのですが、夫も同じくらいに帰宅するのでちょうどいいんです。今の夫婦二人でのライフスタイルにピッタリで、「良い条件で働けているなあ」とありがたい気持ちです。
そして何よりも、人間関係の良さが楽しく働ける理由。
院長もスタッフも見学時からとてもフレンドリーで、2〜3時間ずっとつきっきりで話をしてくれました。そのときの印象通り、院内はいつも和気あいあいとした雰囲気です。うまくいかないことがあって仕事を辞めてしまったとき「もう歯科衛生士はやめよう」と思う人もいるかもしれません。でも少しだけ目を外に向けてみると、どこかに自分に合った職場や、やりがいを感じられる分野があると思うんです。私は今の職場に出会えて、歯科衛生士を続けられて本当に良かったと思います。
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