「仲の良い職場」って、どんな職場?〈前編〉“友人”や“家族”のようなスタッフ|歯科衛生士知っとこ!職場の見極め塾#12

こんにちは!ライターのヤナギです。 これまでに10年以上、クオキャリアでたくさんの歯科医院を訪問したり、記事を執筆したりしてきました。
その経験から、歯科衛生士の皆さんに「自分に合った職場を選ぶためのヒント」をご紹介します。

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後編はこちら→「仲の良い職場」って、どんな職場?〈後編〉お互いを尊重し合う適度な距離感

”仲の良い職場”のイメージは、人それぞれ

多くの人が、「スタッフ同士が仲の良い職場で働きたい」と考えていると思います。
たしかに、スタッフがギスギスしていたり、悪口を言い合っていたりする職場では働きたくないですよね。
でも、「仲の良い職場」って、具体的にはどんな職場でしょうか?

恋人のことも相談できる、 “家族”みたいな職場?
一緒に旅行に行くくらい、親しい同期がいること?
目線を上げただけで、誰かがヘルプに飛んで来てくれる連携の良さ?

実は、「仲の良い職場」と一言で表しても、その中身は、人や職場によってさまざまなのです。
だから、大切なのは、自分の求める「仲の良さ」と合っている環境を見つけること

そのために、今回と次回の2回に分けて、「スタッフ同士の距離感の近い職場」と「距離感の遠い職場」の特徴を紹介します。
自分が求めている「仲の良さ」がどういった内容のものか、どんな職場がイメージに近いのかを、皆さんが考える参考になればうれしいです。

距離感の近い職場の特徴①:休日にスタッフ同士で遊びに行く

「スタッフ同士の距離感の近い職場」の一番わかりやすい特徴として挙げられるのは、仕事帰りや休日など、プライベートの時間を一緒に過ごしていることです。

「仕事帰りにときどき一緒に食事をして帰る」というくらいなら、普通の距離感の職場でも、わりとあることかもしれません。
でも、「ほぼ毎日、先輩と一緒に夕食を食べて帰る」「休日にも同期と会って遊ぶ」となると、けっこう深い付き合いだな、という印象です。

中には、スタッフ同士で休みを合わせて旅行に行ったり、泊まりがけでウィンタースポーツを楽しんだりしている職場も。
ここまでくると、「同僚」というより、「友人」に近そうな人間関係です。

“友だちと一緒に毎日働ける”と考えると、楽しそうですね!

距離感の近い職場の特徴②:プライベートの相談ができる

もう一つのわかりやすい特徴は、職場でプライベートの話をよくすることです。

もちろん、「こないだの休みは○○に行った」「昨日こんなテレビ番組を見た」というような話は、どんな職場でも聞かれると思います。
ですが、「恋人と別れてしまい、先輩に励ましてもらった」「家族のことで悩んで、院長に相談した」というようなディープな話までできるのは、距離感の近い職場ならではだと思います。

仕事とプライベートは別とは言っても、時にはどうしても私生活のことで落ち込んでしまい、いつもより元気に働けない日もあると思います。
そんなときに話を聞いてくれたり、頼ったりできる相手が職場にいると、心強いのではないでしょうか。

距離感の近い職場の特徴③:食事会や院内旅行がある

ここまでは、自然に生まれてくる「距離感の近さ」を紹介しましたが、職場として、従業員同士の距離を縮めるためのイベントを開催していることもあります。
それが、「食事会」や「院内旅行」です。

特に「院内旅行」の場合は、完全に職場を離れて数日を一緒に過ごしますから、お互いに“仕事とは違った一面”が見られることでしょう。
さらに、職種や部署が違うなど仕事では接点の少ないスタッフとコミュニケーションが取れることも、こうしたイベントの良さです。

また、中には「医院の食事会に、スタッフの家族やパートナーを招待する」という職場も!
その医院の院長曰く、「スタッフはみんな娘のようなものだから」ということ。
これぞまさに、“家族のような職場”ですね。

こうした職場内のイベントを通じて相互理解が深まれば、声かけや相談が気軽にできるようになったり、お互いの個性を活かして連携が取れるようになったりと、仕事面にも良い影響を及ぼします

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距離感の近い職場の特徴④:一人暮らしのサポートがある

一人暮らしのサポートの代表例は、職場で「寮」を持っていることです。
その場合は、遠方から入職するスタッフなどは寮に入ることができ、他の入寮者と一緒に寮生活を送ることになります。
同期や先輩が常に近くにいるので、病気のときなども安心ですね。

同じ寮に入っているスタッフとは、「帰る家が同じ」になるわけですから、このケースは、これまで見てきた中で一番「距離感が近い」と言えそうです。
また寮のある医院では、 “事務長”や“マネージャー”と言った立場のスタッフが、寮生活と仕事面の両方をサポートしていることも多いです。
そのため職場での人間関係が自然と、オンとオフを合わせた「近い距離感のお付き合い」となるでしょう。

一方で、「寮」はなくても、一人暮らしの生活を職場の仲間が気にかけてくれる場合もあります。
例えば、

・お母さんのようなスタッフが、一人暮らしのスタッフに毎日お弁当を作ってきてくれる
・体調が悪いときに、同僚が差し入れを持って家まで来てくれた
・一人暮らしのスタッフ同士でよく泊まり合っている

などという職場も。
就職を機に初めて一人暮らしをする方は、こうした職場なら安心して新生活を送れそうです。

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距離感の近い職場のその他の特徴

そのほかにも、「この職場はスタッフ同士の距離感が近いな」と感じるポイントがいくつかあります。

・バックヤードで、お互いをあだ名で呼んでいる
・昼休みはスタッフルームで、みんなでゲームをして過ごす
・スタッフの誕生日をみんなでお祝いする
・オフの日に、子どもを連れて職場に遊びにきているスタッフがいる

医院見学の際には、こうした点にも、ぜひ着目してみてください。

距離感の近い職場は、こんな人にオススメ

今回は、「スタッフ同士の距離感の近い職場」を紹介してきました。
皆さんの思う「仲の良い職場」のイメージと比べて、どうでしたか?
「こんな職場がまさに理想!」と思う方も、「職場にここまでは求めていない」と感じた方もいると思います。

今回紹介したような「距離感の近い」職場が向いているのは、

・社会人になったら、新しい友達が欲しい!
・一人で過ごすのが苦手で、プライベートでも常に誰かといたい
・初めての一人暮らしが不安

という人です。
特に、慣れない場所で一人暮らしを始める場合は、友人や家族のようにサポートしてくれる存在がいると心強いですし、家族にも安心して送り出してもらえそうです。

ただ、こうした「職場の雰囲気」は、インターネットや雑誌、求人票などの情報では、なかなかつかみにくいものです。
実際に見学に訪れて自分の目で確かめてみたり、そこで働いているスタッフと話してみたりすることが、“自分に合った仲の良さ”のある職場に出会うための一番の近道と言えるでしょう。

さて、次回は今回とは逆に「スタッフ同士の距離感の遠い職場」を紹介します。
「距離感の遠い“仲の良さ”」とは、一体どのようなものなのでしょうか?
ぜひ、お楽しみに!

後編はこちら→「仲の良い職場」って、どんな職場?〈後編〉お互いを尊重し合う適度な距離感


ヤナギ

ライター、インタビュアー

2010年よりクオキャリアのさまざまな媒体で歯科医師・歯科衛生士の取材や、求人原稿・インタビュー記事の執筆など、のべ6,000件以上を担当。歯科業界の採用事情に精通している。

 

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