楽しく働ける秘訣は考える力と仲間の存在|先生の履歴書《北海道歯科衛生士専門学校》

歯科衛生士養成校の先生は、学生を指導する立場であると同時に歯科衛生士としての“先輩”でもあります。
この連載では先生に、ご自身のキャリアを振り返っていただきながら、歯科衛生士という仕事の魅力や可能性についてお聞きします。

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先生紹介

中村麻希先生

北海道歯科衛生士専門学校 歯科衛生士学科 昼間部 教務主任

新卒で入職した日之出歯科診療所では、一般的な予防処置などに加え、静脈内鎮静法下での治療など幅広い診療に携わる。そこで後輩指導を通して教育に興味を持つようになり、縁あって当校の立ち上げ時から教壇に立っている。

楽しく働ける秘訣は考える力と仲間の存在

いろんな人の支えが私を歯科衛生士にしてくれた

実は、学生時代の私はあまり真面目な方ではありませんでした。学ぶことの理由や背景を考えず、ただ「やらなきゃいけないからやる」という感じで。そのため当然、就職してからは大変でした。有資格者であるにも関わらずできないことも多く、患者さんや先輩に迷惑をかけて落ち込んだこともたくさんあります。

そんなとき、力になってくれたのが職場のみんなでした。勤務先は、歯科医師が約15人、歯科衛生士約40人で、いくつものチームがあるような大規模な診療所。チーム内外の先輩や先生が技術面の指導やメンタル面でのサポートをしてくださったり、同期と悩みを分かち合って奮起したりするうちに、自分がどんどん成長していくのを実感できました。なかでもいちばん変わったのは、自分で考えて動けるようになったことだと思います。

間違えないことより「考えること」が大事

「考えて行動する」ことは、教員として常日頃から学生に伝えています。たとえば、失敗だけをただ注意するのではなく、「どうしてできなかったと思う?」「次はどうすればいいかな」などと声をかけ、次に生かせるように導いています。考えて行動することは、働く上で不可欠。仕事には必ず相手がおり、その相手を尊重しつつも必要なことは言わなくてはなりません。どう伝えるか、相手はどう思っているのかなど、良い関係性を築くために考えるべきことはたくさんあります。
学生には社会人になってから苦労するよりも、今のうちから考える力を身につけてほしいですね。いま一緒に働いている教員たちは、「人間力まで育てる」という想いを持って学生にぶつかっていく人ばかり。個性はバラバラですが、良いことも辛いことも共有できる仲間の存在が、働く上での原動力になっています。自分だけでできることはとても少ないもの。協力し合える人がいてこそ、大きく成長できると思います。皆さんが信頼できる人たちと共にやりがいを持って働けることを願っています。

学校情報

学校法人 札幌青葉学園
北海道歯科衛生士専門学校[札幌市中央区]

3年間で「自立できる技量を持った即戦力となる人材」に育成することを目指している。
臨床現場並みの設備をそろえているのに加え、大規模な歯科医院の協力のもとマンツーマンで実習を受けられるのが特徴。
★学校HPはこちら

*こちらは、2021年7月発行「就活BOOKクオキャリア夏号」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は取材時のものとなります。

 

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