雇用保険って何?
目次
POINT
●通常、失業手当は1年以上勤務し雇用保険料を支払って(天引き)いないと退職したときに支給を受けられません
●安易な転職志向は、生活も安定せずリスクが高い
あなたも保険料を支払います
失業手当という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか? 仮に仕事を辞めた場合、次の就職口を探すまでの間、お給料なしで生活していくのは難しいでしょう。そういうときのために、働いている間に備えようというものが雇用保険です。 これには、一定要件を満たす労働者全てが加入します。あなたも歯科医院に就職すると、毎月の給料から所得税のほかにこの雇用保険料を引かれることになります。 引かれた雇用保険料は事業主がまとめて国に納付します。
早期離職はここでも損する
では、就職して3ヵ月後にすぐ辞めた場合、3ヵ月分は雇用保険料を支払った(給料天引き)のだから、失業手当がもらえるかと言うと、それは大間違いです。 通常は少なくとも1年間はまっとうに勤務していないと失業手当は支給されません。また、仮に1年を経過していたとしても、失業手当の支給額は実際に働いていた時の給与水準より低くなります。 更に、自己都合での退社の場合、支給を受けられるのは退職してから3ヵ月以上たってからとなります。キャリアを見据えた計画的な転職ではない限り、安易な退職はおすすめできません。