事故が起きた際の補償はもちろん、損害を防ぐための費用や裁判費用もカバーしてくれるなど補償範囲が広くてメリットが多い保険です。
「歯科医師賠償責任保険」は、歯科医師として医療行為を行う上で必要な備えですが、一般的な保険ではないため、すべての保険会社で取り扱っているわけではありません。
歯科医師賠償責任保険は大きく分けて、以下の2つの補償を備えています。
医師賠償責任保険
……医療ミスを起こしてしまった場合に発生した賠償損害金が補償される
(例)後遺症が残ってしまった、診断や手術ミスで症状が悪化してしまった…など
医療施設賠償責任保険
……医院(医療施設)内で起きたケガや事故の損害賠償の際に使用する
(例)患者さんが自動ドアでケガをした、院内で転倒してケガをした…など
加入する保険会社によっては保険金や補償内容が異なりますが、医師賠償責任保険はすべての歯科医師が、医療施設賠償責任保険は開業医が加入しておきたい保険です(個人でも医院を通してでも加入できます)。
なお、一般的な保険よりも補償範囲が広範囲ですが、純粋な医療行為ではなく美容整形が目的の場合や故意・重過失の場合は補償の対象外になります(ホワイトニング・歯科矯正は保険の対象外になる場合があります)。
歯科医院によっては、求人情報内で保険の加入について記載しているところもありますので、待遇欄などをチェックしてみてください。