新たな経験がやりがいを増やしてくれる

臨床研修は市民病院で行い、一般診療にはほとんど触れていなかったため、就職活動にあたっては基本的なことからしっかり学べる職場を探したいと考えていました。そんなとき、先輩から紹介してもらったのが当院です。新人向けのカリキュラムが整っていて、幅広い分野をまんべんなく学べるところに惹かれ、入職を決めました。

当院は、1年間の研修プログラムのなかで、テストをパスしたものから実践していくスタイル。4月に入職し、完全に独り立ちしたのは翌年2月でしたが、CR充填などは入職2ヶ月目から先輩歯科医師に見てもらいながら経験しています。渡しの場合は入職から1年半がたち、一般診療がひと通りできるようになった頃、先輩が産休に入ることに。先輩が担当していた小児歯科と訪問診療を引き継ぐために新たな勉強を始め、いまは一般診療に加えてその二つもメインに行っています。

小児歯科では、歯科治療が苦手な子が思っていた以上に多く、どう向き合っていくのが良いのか日々難しさを感じています。でも子どもたちの成長を見られる機会が多く、うれしい瞬間もたくさん。悩みも多いけれど、その分やりがいも大きいと実感できています。一方、訪問診療では、お坊さんのような深いお話を伺えることも。院内での診療時よりもいろいろお話ししてくださる方が多いのは、患者さんのリラックスできる場所でじっくりと向き合えるからこそ。週1回の訪問診療日は私の楽しみにもなっています。

学生時代から、専門分野を身につけるよりも、そのとき学べることを精いっぱい勉強したいという想いがありました。だから、さまざまな経験ができているいまの環境は、まさに理想通り。スタッフも優しく信頼できる人ばかりで、慌ただしいなかでも毎日気持ちよく働けています。将来はより幅広い診療に対応できるよう、今後も目の前の患者さんにまっすぐ向き合っていきます！