たくさんの「うれしい！」が明日への活力になる

兵庫県の歯科医院「医療法人社団海岸デンタルクリニック」に勤める阿部百花さんのインタビュー記事です。新人研修や医院の特徴についてもご紹介します。

医療法人社団海岸デンタルクリニック

歯科衛生士阿部百花さん

関西女子短期大学卒

おしゃべり好きで、診療中も患者さんとのコミュニケーションを楽しんでいる。休日は当院の先輩と一緒にランチをしたり、映画を観たりすることが多い。

最初の2ヶ月間は、先輩のアシストをしながら業務を一つひとつじっくり教えてもらいました。言葉で説明するだけでなく、「3分クッキング」みたいに、まず先輩がお手本を見せてくれるのですごく分かりやすいんです。診療中や終業後に質問しても嫌な顔一つせずに答えてくれて、本当に安心でしたね。また、外部の新人セミナーに参加できるのも当院の魅力。最初はとにかく何をするにも緊張して頭が真っ白になっていたんですが、セミナーで仕事への心構えを学んだことで肩の力が抜け、落ち着いて考えられるようになりました。

ー診療で心掛けていることは？

カルテに「コーヒーが好き」「ここに歯石が残りやすい」といった患者さんの情報を書き込むようにしています。診療前は必ずそのメモをチェックし、口腔状態はもちろん、どんな方なのかをあらかじめ把握。それに合わせて、クリーニングや着色除去の時間配分を決めておきます。チェアタイムはたっぷり1 時間あり、焦らず計画的に処置を進められるのがありがたいですね。

ー理事長はどんな人？

知識や技術だけでなく、やる気も育ててくれますね。「小さいことでも成功体験を積み重ねるのが大事」と、診療中でもインカムを通して「今の良かったよ」と褒めてくれるんです。直接言葉を掛けてもらうことで自信が高まり、「次はもっと頑張ろう」という気持ちも生まれます。

ーやりがいを感じる瞬間は？

クリーニング後に「気持ち良かった」と言ってもらえたときです。ある患者さんは、夜勤明けだったからか途中で眠ってしまい、終わった後に隣のユニットにまで響くような大きな声で「ああスッキリした！」と言ってくれました（笑）。また、歯磨き指導がきちんと伝わったときもうれしいですね。プラークが多く残っていた方が次の来院時に、処置後のキレイな状態をキープしてくれていたりすると、歯科衛生士になって良かったと感じます。

ー今後の目標は？

もっと患者さんと信頼関係を築いていくことです。歯科衛生士歴10 年目の先輩がある患者さんにインプラントをおすすめした際、「あなたがそう言うなら」と申し込んでくれたという話を聞いて。その方のことを深く理解しているからこそ、本当に必要な治療が分かるんですよね。私もそんなふうに患者さんを想ったご提案ができるようになりたいです！

一日のスケジュール
- Schedule -

出勤・朝礼

みんなで院内を掃除した後、朝礼で患者さんの情報を共有。共通のノートにメモされている、前日の反省点や気づきについても発表しています。
午前診療

クリーニングをメインに行います。午前中はご高齢の方が多いので、喉に水が溜まって苦しくならないように、こまめにバキュームするよう心掛けます。
昼休み

スタッフルームでおしゃべりしながらランチ。土曜日のお昼は医院が宅配弁当を支給してくれるので、好きなものを選んでいます。
午後診療

お子さんが増える時間帯。「痛くないよ」と言うと余計に怖がらせてしまうので、その言葉は使わないのがこだわり。歯磨きを嫌がる子には「お家でやってるのと一緒だよ」と声を掛けます。
後片付け・退勤

片付けが終わったら、みんなに「お疲れさまです」とあいさつをして退勤します。帰る前に、分からないことを理事長や先輩に質問することも。