第117回歯科医師国家試験 BRUSH歯学部生エディターズの合格体験談
会員限定3月に合格発表を迎えた第117回歯科医師国家試験。
見事合格した歯学部生エディターズ卒業生が、国試当日までの勉強内容、メンタルの保ち方、工夫したことなどを教えてくれました。
来年に受験を控えている6年生の皆さんは必見です!
合格者7名が語る「私はこうやって国家試験を乗り越えました」
No.1 日本歯科大学 ryosさん
合格体験談
私は小さい頃から勉強が得意でなく、中学、高校の成績も真ん中くらいで中途半端なものでした。いま考えれば、何のために勉強しているのかわからなかったからだと思います。
しかし、歯科医師は自分がなりたい職業であり夢でした。そのため勉強自体が楽しく、自分が着実に歯科医師の道に進めているんだと実感できました。また、患者さんにわかりやすく説明するには自分自身が理解していなくてはいけないだろうと思い、死ぬ気で努力しました。そのおかげか、成績も学年10位以内を取ることができ、努力が目に見えてわかるようになってきました。 私の体験から、地頭が良くなくても努力すれば必ず結果はついてくると証明できました。
また受験してみて国家試験はメンタル勝負だなとつくづく感じました。 私は1年生の頃は他人と成績を比べては一喜一憂するタイプでしたが、6年かけて良い意味で鈍感になることを覚えました。本番で緊張しすぎて冷静な判断ができなくなるほど無駄なものはないと思っているので、定期試験や模試を通じて鈍感力を手に入れてみてください。
これから国家試験を控えている6年生や大学に入学したての1年生などそれぞれに悩みや不安もあると思いますが、国家試験というひとつの目標を突破しなければ歯科医師としてのスタートラインには立てないので、どうかメンタルだけは壊さず最後まで努力してみてください。私は振り返ってみれば6年間の中で6年生が一番充実していたなと思いました。
合格までの座右の銘
彼も人なり、我も人なり
おすすめの勉強法
やはり授業が全ての科目のベースになっていると思います。 たとえわかりづらい授業であっても、なんとなく聞いて終わってから復習したほうが、後日2~3時間かけて調べるより圧倒的に楽だし早いです。
その他はスマホのメモ機能も有効だと思います。 私は授業中や模試の復習などする際、わからない単語や用語をスマホのメモに記録して後で調べていました。 「微生物」や「薬品名」などフォルダを決めておくと復習しやすいと思います。
おすすめのテキスト
教科書: やはり最後は教科書に戻ると思います。 食わず嫌いしていましたが、ここに載っていなければ国試に出ないと割り切ることができました。
授業のレジュメ: 私は内職せず授業はしっかり聞く派だったので、最初に受けた講義の印象や先生が話していた内容、余談などはレジュメを見返せば思い出すことができました。それが結果として知識の定着につながったと思います。
実践: 解説は紙媒体とiPad版で若干違うので、詳しく見るなら紙媒体の方がいいと思います。 ただiPad版は解説がシンプルな分、沼にハマりにくくスムーズに問題が解けました。
模試の解説:模試は国家試験の出題基準を参考に作っているので、網羅的にカバーできると思います。ただ麻布とDESを両方受けるなら、模試が終わってから次の模試までの時間が全然ないので深追いせず、わからないところだけを復習したほうがいいです。調べてもわからなかったら見切りをつけて諦めるか、先生に聞いたほうがいいです。本当に時間がないです。
モチベーションUP法
音楽を聴く、深夜ラジオを聴く、お笑い番組を観る
合格体験談
国試勉強は5年生の4月に始めました。振り返るとちょうどよかったかなと思います。臨床実習もあり、実習後にレポート等を書き終えてから国試勉強という感じで大変ではありましたが、私は大学の自習室を使っていたので、実習後に着替えて自習室に入ることで気持ちが切り替えられたように思います。
テキストは実践のiPadバージョンを有意義に使いました。気軽にできますし、どこでもできるのでスタートにおすすめです。 工夫したところとしては、科目別だけでなく、回数別(117回過去問など)でも解いたことです。科目がランダムで出てくるので、科目別の実践を解いているときとはまた違う感覚で解けますし、本番の練習にもなります。科目別・回数別それぞれの方法で一度解いてみるのをおすすめします。
後輩の皆さん、6年間の集大成となる国家試験合格をつかむために頑張ってください!
合格までの座右の銘
地道にコツコツ
おすすめの勉強法
実践のiPad版を解く、DES講義(かなり良かったです)
おすすめのテキスト
実践、パーフェクトマスター、DES講義資料
モチベーションUP法
大学に来て、同期と勉強したり、昼食をとったりすること
合格体験談
国試勉強は6年生の4月、学校が始まったタイミングで始めました。夏ごろから試験勉強に飽きてしまい、自分のやりたい勉強がしたくて仕方がありませんでしたが、国試当日までは中断することなく勉強を継続していました。6年間を振り返ると、入学時から勉強をそれなりの強度で続けたこと、講義中に極端にサボらなかったことが合格につながったと思います。
合格までの座右の銘
その1点を削り出せ
おすすめの勉強法
「25分勉強して5分休む」を繰り返す
おすすめのテキスト
教科書すべて
モチベーションUP法
特になし。6年生になってからはモチベーションを気にしている暇はありませんでした。
合格体験談
合格発表で自分の番号を見た瞬間、「やったー!」と叫びました! 6年間は本当にあっという間で、特に忙しかった5、6年生は光の速度でした…。
6年生になってからもほんの少しですが、新しく覚えることがありました。ですが、切羽詰まった状況下で新たに知識を詰め込むのがキツく、大変だったのをよく覚えています。
6年生のときは試験前に何度も体調を崩し、ストレスで眠れないこともあり、心が折れそうになることもありました。そんなとき、近くにいてくれた友人、先輩方に支えてもらい、なんとか乗り切ることができました。もちろん、家族の支えが一番です。
受験はひとりでは乗り越えられません。家族や仲間への感謝の気持ちを忘れずに、最後まで諦めずに頑張ってください!
合格までの座右の銘
為せばなる 為さねば成らぬ 何事も
おすすめの勉強法
インプットとアウトプットのバランスを大切にすること
おすすめのテキスト
自分のメモが書いてあるレジュメ、実践
モチベーションUP法
定期的においしいご飯を食べに行くこと、大切な人達の顔を思い浮かべること
合格体験談
ちゃんと勉強をスタートした時期は、いまとなってはわかりませんが、なんとなく学内の定期試験に追われて、周りの友達と何とかついていって、ギリギリでなんとかクリアして(というよりは、なんとか許されたーって感じかも笑)、いつのまにか卒業認定が出て、そのまま国試を迎えて、なんとかギリギリ受かることができた!って感じです。
毎回の学内試験の結果が出るまでは「あぁ、もうダメかも」と思いながらの1年でした。そういう意味では、これでイケる!なんて確信は一度もなく、ほとんどくじけながらの生活だったかもしれません。
そんな状態だったので、合格できた理由が自分でもわからないけれど、ひとつ言えるとしたら、講義はすべて出席して、自分にできないことをひとつでもカバーしようと聞いていたことかなと思います。そういう意味では、大学のカリキュラムに食らいついていくことが良かったのかもしれません。
これまでやってきた蓄積は人それぞれだし、ポテンシャルもモチベーションもみんな異なります。だからこれをやれば絶対大丈夫!という講義も教材もないと思います。でも逆にいえば、みんながやっていることは、自分もやるべきかもしれません。過去問の正答率や、年に数回ある模試などを活用して、自分の立ち位置を常に把握して、少しでも解けるものを増やすことが大事なのかなと思います。
117回も必修以外は、決して8~9割を取らなくても7割弱くらい(領域Aは65%前後のはず)を取れれば許される試験なので、できることを少しでも増やして、焦らないことが大事だと私は思いました。
合格したら視野が一気に明るく、広くなります。それを信じて頑張ってください。
合格までの座右の銘
待てば海路の日和あり
おすすめの勉強法
大学のカリキュラムや試験になんとかついていくこと
おすすめのテキスト
口腔外科セレクトアトラス、歯学性のための内科ビジュアライズ、パーフェクトマスター
モチベーションUP法
友達と話す、愚痴る、慰め合う
合格体験談
国試勉強は6年生に入ってから本格的に始めました。ただ10月に入るまでは実習で忙しかったのもあり、空き時間やスキマ時間に取り組んでいました。
10月以降は国試勉強1本でやっていましたが、ときどき息抜きで映画を見たり、ご飯を食べに行ったりとリフレッシュしていたので無理なく続けられました。また、勉強をする場所もかなりこまめに変えていました。
国試勉強、もちろん大変だとは思いますが、肩の力を抜いて気持ちを楽にしてやれれば大丈夫だと思います。応援しています!
合格までの座右の銘
努力は必ず報われる
おすすめの勉強法
テキストを何周もする
おすすめのテキスト
実践、パーフェクトマスター
モチベーションUP法
私は国試明けにたくさん旅行の予定を入れ、それを楽しみにモチベーションを保っていました!
合格体験談
【成績】
毎年中くらいの成績で、CBTも79%と8割を切っており、あまり良いとは言えませんでした。
【勉強方法】
勉強時間:毎日朝から夜22時くらいまで
場所:区の図書館、カフェなど主に外で(家では勉強できないので)
方法:ひとり、または友達と
成績が良くない原因が、基礎をしっかりできていないことであるのは自覚していたので、6年生の4月からは毎朝早めに大学に行き、基礎で苦手なところ(薬理の作用薬拮抗薬、解剖学の筋の働き、微生物や化学など)を友達が作った穴埋めプリントを使い、ひたすら反復して覚えるようにしました。自分のなかではこれが国試に受かった最大の要因で、この勉強をしたおかげで“誰もが解ける問題”を落とさないようになり、点が取れるようになったと思っています。
一方、最後まで苦しんだのが必修問題でした。なかなか点数を取れるようにならなかったので、先述の勉強方法に加え、必修問題集を購入し国試直前まで解き直しをして知識を定着させるようにしていました。できたら6年生になるまでに知識を定着させていたほうが、余裕を持って6年生を過ごせると思います。
また、授業はそれまで以上にしっかり聞くよう意識しました。僕の大学では6年次の定期試験と卒業試験を突破しないと国試を受験することができなかったので、まずは学内の試験を突破しようと必死でした。大学の資料はGoodnotesにまとめ、スマホとも連携させて電車の移動時間でも授業の復習ができるようにしていました。
実践は5年生のうちに直近5年分は一周していたので、それから何周も解くことはしていません。授業でも国試の過去問を解く時間があったので、そのときに集中して取り組んでいました。苦手な分野は、iPad版の実践で語句検索などを使いながらまとめて解いたり、夕食中や寝る前などにYouTubeで解説動画を見て、少しでも解消できるようにしていました。また、わからないことは勉強ができる友達に聞いて教えてもらい、それを自分でも反復して、勉強ができる人はどう知識を結びつけているのかを学ぶようにしました。
模試は麻布とDESの両方を受験し、解説から知識を派生させる勉強をしていました。正解以外の選択肢にも注目して知識を増やすようにし、また正答率が高くて自分が間違えた問題はより重点的に復習するように心がけました。しかしあくまで模試なので、時間をかけすぎないよう注意していました。
国試直前期には麻布の必修ファイナルゼミを受講して知識の復習と定着を図りました。国試当日はここで解説されたところから問題が出ていたりしたので、受講してよかったと思っています。
成績があまり良くなかったので苦しい1年間でしたが、諦めずに毎日コツコツやったことで合格に結びついたと思っています。基礎からコツコツと、これを大事に頑張ってください。応援しています。
合格までの座右の銘
ひたすらコツコツと、そしたらケセラセラ
おすすめの勉強法
授業をしっかり聞くこと、模試を有効活用すること
おすすめのテキスト
実践、パーフェクトマスター、白本、大学のプリント、CBT PASS、YouTube(ころちゃん先生など)
モチベーションUP法
勉強する場所を変える、友達と勉強する、おいしいものを食べる
勉強が苦手だった人、学校の成績が思わしくなかった人、ギリギリまで実習に取り組んでいた人…。
先輩たちもそれぞれ大変な状況でしたが、勉強法や考え方を工夫して合格にたどりつくことができたんですね。
いま悩んでいる6年生の皆さんも、ぜひ参考にしてみてください!