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技術力に差がつく!? 歯学部ごとの臨床実習内容・レポートを比較してみた 歯学部コミュ

技術力に差がつく!? 歯学部ごとの臨床実習内容・レポートを比較してみた

他大学は未知の世界… 歯学部の生態ガチ調査! #2

「歯学部」とひとくちに言っても、大学によってカリキュラムや校風、学生の雰囲気は大きく違うもの。
でも、他大学の実態を知る機会はなかなかないですよね。

「国立の実習はすごいってホント?」「私立の人はベンツで学校に来てるの?」
そんなウワサを解明するため、今回は歯学部5・6年生&研修医150名へのアンケートと、BRUSH歯学部生エディターズへのリサーチを実施。
その結果をもとに、気になる他大学の生態を分類しました。
これまで謎に包まれていた他大学が、ついにそのベールを脱ぎます!

第2回は歯学部ごとの臨床実習の違いについて紹介。実習の進め方やできることはそれぞれ異なるようですが…?

国試&CBT対策の比較はコチラ

臨床実習

国立は実習で〇〇ができる?私立の実習は〇〇が少ない?

Q1. 臨床実習の期間は?

私立大学では5年生の1年間で終えるところが多い一方、国立大学はスタートが半年ほど遅れ、6年生の秋まで行っています。
私立大学では5年生の1年間で終えるところが多い一方、国立大学はスタートが半年ほど遅れ、6年生の秋まで行っています。

Q2. 臨床実習では、どれくらいのスパンでいくつの診療科を回る?

東京の国立大学 週に1~2科を回り、期間内で大学病院にある10の診療科をすべて経験。
東京の私立大学 2週間~3ヶ月の間に1科を経験。回る診療科の数は5~17科と大学ごとにさまざま。ひと通り回ったら、その後は好きな科を選択できるという大学も。
地方の国立大学 1週間~1ヶ月に1科、トータル5~10科を経験。各科を2周ずつ回るところや、学生が自分で実習計画を立てるところも。
地方の私立大学 2週間~2ヶ月に1科、トータル5~10科を経験。1回のローテーションを3クール行うところや、決まった科のほかに希望の診療科をひとつ選べるところも。

大学病院内の診療科をすべて回れるところが多く見られますが、「長いところは1ヶ月、短いと1週間」(東京歯科大学/6年生)「口腔外科の外来が1ヶ月、病棟が3週間、その他が1週間ずつ」(九州大学/卒業生)と、期間は科によってまちまちなようです。

Q3. 臨床実習で経験できる診療内容は?

東京の国立大学 だいたい20名の患者さんを受け持ち、治療計画立案から担当。矯正とインプラント、口腔外科の手術(癌や顎変形症)など特殊性が高いものを除き、患者さんが許可すれば抜歯や縫合も含めどの治療でも経験可能。
東京の私立大学 アシストが基本で、実際に診療する場合もスケーリングやPMTC、ポリッシングなどの予防処置までというところが多い。指導医の方針によっては抜歯や縫合ができる場合もある。
地方の国立大学 アシストやスケーリングのみという大学もあるが、患者さんが許せば何でもできるところが多い。抜歯や根管治療を経験した人も多数。
地方の私立大学 アシストが中心で、診療も基本的にはスケーリングやSRPなどの予防処置まで。「同級生の抜歯をする」(福岡歯科大学/卒業生)、「口腔外科では単純抜歯、縫合、局所麻酔、バイタル測定が必須評価項目」(日本大学松戸/卒業生)というケースも。

経験できる内容の多さは東京の国立大学が圧倒的。そのほかの大学では、「指導医によってできることが違う」という声が目立ちました。同じ大学でもアシストしかできなかった人、抜歯までさせてもらえた人とばらつきがあるようです。

Q4. 臨床実習のレポートの頻度、内容は?

東京の国立大学 ほぼ毎日の作成が必要。診療前に準備機材と治療手順、保険点数を記載する予習レポートや、外来見学後のレポートなど。
東京の私立大学 その日行った実習内容をほぼ毎日提出する大学もあれば、特定の診療科のみレポートが必要な大学も。診療科により内容やボリュームはさまざま。
地方の国立大学 診療ごとに、ほぼ毎日作成。ボリュームは大学や診療科によって異なる。内容は診療の準備物や手順、症例についての考察が中心。国試問題に絡めた内容が求められる大学も。
地方の私立大学 週1~2回、月に1回など少なめの大学が目立つ。内容は各科の診療内容、手順などが中心。量が少ない分、指導医からの訂正が多いという声も。

レポート提出は地方の私立大学では「たまに」や「ほぼない」といった声が多く見られましたが、その他の大学はほぼ毎日提出するところがほとんど。診療科や指導医によって厳しさは異なりますが、ひとつの科につき10~20種類のレポートを求められるのが基本だと考えられます。

また「全部手書きで作成する」(昭和大学/卒業生)、「科によってプレゼンもあった」(大阪大学/卒業生)、「実習の振り返りのほか、国試の解き直しも課題になる」(九州歯科大学/卒業生)など、特別な対応が必要なケースもあるようです。

主に国立大学と私立大学で、経験する診療に大きな違いがある臨床実習。でも、本当に大切なのは卒業後にどれだけスキルを磨くかどうかです。アシストを中心に行う大学の方も焦らず、今できることに全力を尽くしてください!

イラスト/マコカワイ 文/編集部

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