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うちの大学、遅れてる!? 歯学部ごとの国試&CBTの取り組みを比較してみた 歯学部コミュ

うちの大学、遅れてる!? 歯学部ごとの国試&CBTの取り組みを比較してみた

他大学は未知の世界… 歯学部の生態ガチ調査! #1

「歯学部」とひとくちに言っても、大学によってカリキュラムや校風、学生の雰囲気は大きく違うもの。
でも、他大学の実態を知る機会はなかなかないですよね。

「国立は実習で抜歯ができるってホント?」「私立の人はベンツで学校に来てるの?」
そんなウワサを解明するため、今回は歯学部5・6年生&研修医150名へのアンケートと、BRUSH歯学部生エディターズへのリサーチを実施。
その結果をもとに、気になる他大学の生態を分類しました。
これまで謎に包まれていた他大学が、ついにそのベールを脱ぎます!

第1回は歯学部ごとの国試&CBT対策など、勉強面の違いについて紹介。他大学と進度を比較すれば、勉強方法も変わってくるかもしれません。

CBT

臨床実習に必要な知識が身についているかを確認するCBT試験。すべての歯学部生が受けるものですが、試験時期や対策内容は大学ごとにどれくらい異なるのでしょうか?

CBT対策は地方私立大学が手厚い!

Q1. CBT試験はいつ?

国立大学 5年生の6~8月
私立大学 4年生の1~2月

国立大学は私立よりも半年ほど遅れて実施。その分臨床実習のスタートも後ろ倒しになるようです。

Q2. CBT対策授業の期間、内容は?

東京の国立大学 CBT対策授業はなし。
東京の私立大学 4年生の後期、週3~4コマ実施。実質的な対策授業はあるが、「CBT向け」とは銘打っていない大学も。基礎項目の復習講義が中心。
地方の国立大学 原則CBT対策授業はなし。オンラインで講義映像や資料を閲覧できる大学も。
地方の私立大学 4年生の後期に、週3~5日実施。1日の実施時間も3~5コマと多め。4年間で学んだ内容の総復習を行う。

Q3. CBT対策で使うテキストは?

東京の国立大学 CBT PASS
東京の私立大学 CBT PASS
地方の国立大学 CBT PASS、CBT Answer
地方の私立大学 CBT PASS、CBT Answer

国立大学は目立った対策授業がなく、自力でCBTをクリアするのが基本。一方で私立大学は試験の半年~1年前からしっかり講義を行うようです。

そもそもCBT用のテキストが少ないこともあり、勉強には「CBT PASS」を使っている人が圧倒的。2021年には国家試験対策で有名な「Answer」からCBT版が発売されたため、今後はこちらを使う人も増えていきそうです。

国家試験

歯科医師になるためには避けて通れないのが国家試験。大学では、どれくらい対策時間を設けてもらえるのでしょうか?

国家試験対策は実習の長い国立大学が不利に…

Q1. 国家試験対策授業の期間、内容は?

東京の国立大学 6年生の9月~11月に週1コマ実施。各科目の要点を復習。
東京の私立大学 6年生の4月から試験直前まで、週10~20コマ行う。科目ごとの復習や、過去問演習が中心。
地方の国立大学 6年生の4月から1月まで、週1~5コマ。復習講義のほか、予備校講師を招いて授業をする大学も。
地方の私立大学 6年生の4月から試験直前まで、週15~30コマ。各科目の復習や、確認試験を実施。

Q2. 国家試験対策で使うテキストは?

CBTと同様、国家試験対策も私立大学の方が充実しているという結果に。国立大学は6年生の秋ごろまで臨床実習があるため、対策授業も「週1日の午後のみ」など時間が限られているようです。

使用テキストはCBTよりもバリエーション豊かに。過去問題集の「実践」、それにリンクした参考書「New Text」が大学問わず人気なようです。

勉強

毎日勉強に追われるのはどの歯学部生も同じ。でも、授業や試験の厳しさには大きな違いが…?

私立大学はなかなか卒業できない!?

Q1. 平日の自習時間はどれくらい?

最も平均勉強時間が長いのは東京私立大学、短いのが東京国立大学に。特に6年生になると実習の有無で勉強時間が大きく異なり、国立大の学生は11~12月から国試勉強にスパートをかけるよう。
最も平均勉強時間が長いのは東京私立大学、短いのが東京国立大学に。特に6年生になると実習の有無で勉強時間が大きく異なり、国立大の学生は11~12月から国試勉強にスパートをかけるよう。

Q2. 定期試験の何日前から勉強を始める?

東京・地方を問わず、私立大学の方が早めに勉強を始めるよう。私立は進級基準が厳しいため、定期試験対策にも毎回本腰を入れる必要があるようです。
東京・地方を問わず、私立大学の方が早めに勉強を始めるよう。私立は進級基準が厳しいため、定期試験対策にも毎回本腰を入れる必要があるようです。

Q3. 授業や勉強で大変だと思うことは?

<東京の国立大学>
国家試験対策は個人に任せているところ(東京医科歯科大学/6年生)実習が6年の11月まであり、それが終わるまでまともに勉強する時間がない(東京医科歯科大学/卒業生)CBTの時期が遅い(東京医科歯科大学/5年生)国試の対策をしてくれない(東京医科歯科大学/卒業生)

<東京の私立大学>
進級の基準が高い(日本歯科大学/卒業生)総合試験の追試がなく、失敗したら問答無用で留年する。追試代が5,000円かかる(日本歯科大学/6年生)比較的学生全体の学力が高いと思うので、周りと同じレベルをキープすることが大変(昭和大学/卒業生)卒業試験が難しい(昭和大学/卒業生)土曜日も授業がある(日本大学/6年生)勉強しないといけない雰囲気がある(東京歯科大学/6年生)

<地方の国立大学>
国試対策に乏しい(九州大学/5年生)基礎系の科目の試験が難しい(東北大学/6年生)レジュメやスライドが英語のみの授業があり、自分で和訳するのが大変だった(広島大学/卒業生)アカデミックな側面が強い一方で、基礎から臨床まで幅広い知識を要求される(大阪大学/卒業生)6年生の10月まで臨床実習があり、国試対策はほぼ自力でしなければならない(岡山大学/卒業生)衛生の試験範囲が細かすぎるところ(九州歯科大学/卒業生)

<地方の私立大学>
卒業試験が3回ある(奥羽大学/卒業生)単位取得しても、留年した場合は再履修が必要。また出席率は朝礼も含め80%はキープしないと留年するところ(奥羽大学/5年生)試験の数が多い&合格基準が厳しい(朝日大学/卒業生)卒業試験で学年の半数が落ちる(神奈川歯科大学/6年生)出席管理。クリッカーを用いて電子媒体上で出席確認を行っている(大阪歯科大学/5年生)卒業試験が難しい(松本歯科大学/卒業生)

東京・地方ともに、日々の勉強時間が長いのは私立大学。その陰には、進級基準の厳しさが関係していそうです。特に地方私立大学では「テストが多い、卒業試験が難しい」という声が多数。授業への出席率が悪いと留年になるなど、かなりまじめに学生生活を送る必要があるようです。

一方、国立大学では「6年生まで実習があり国家試験の対策ができない」という悩みを抱える人がほとんど。平日の勉強時間が取れないのも、実習の長さが理由かもしれません。地方国立大学では、ユニークな授業内容に苦労しているという声も見られました。

あなたの大学は、他大学に比べてどうでしたか? 6年間をどう過ごしても、国家試験は平等にやってくるもの。自分の大学の特性を活用しながら、勉強に励んでくださいね。
次回は、大学ごとの臨床実習について紹介します!

イラスト/マコカワイ 文/編集部

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