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実習初日で麻酔⁉ 面接でアピールすべきことは? 歯学部生が実習&マッチングについて語る 歯学部コミュ

実習初日で麻酔⁉ 面接でアピールすべきことは? 歯学部生が実習&マッチングについて語る

歯学部生たちの納涼会 #3

歯学部生にとって、他大学の学生と交流する機会はなかなかないもの。
そこで、夏休みに全国から6名の歯学部生エディターズが集まり、納涼会を開催!
自分の大学を紹介し合ったり、後輩から先輩に相談したりと、普段はできない話を楽しみました。

第3回の話題は、実習とマッチングについて。岩手医科大学では、他大学の学生が驚くほど実習でいろんな体験をさせてもらえるとか…?

参加した歯学部生エディターズ

きいろいとり さん

日本歯科大学4年生

きいろいとり さん

大学では歯科理工部の部長を務める。花を育てるのが好き。

大学では歯科理工部の部長を務める。花を育てるのが好き。

N.O さん

東京歯科大学4年生

N.O さん

将来の目標は海外で働くこと。学外の学生団体での活動も行っている。

将来の目標は海外で働くこと。学外の学生団体での活動も行っている。

Yuuu さん

神奈川歯科大学4年生

Yuuu さん

歯科助手とカフェのアルバイトを掛け持ちしている。趣味はダンス。

歯科助手とカフェのアルバイトを掛け持ちしている。趣味はダンス。

木下 さん

福岡歯科大学5年生

木下 さん

コツコツと時間をかけて勉強するタイプ。現在は臨床実習中。

コツコツと時間をかけて勉強するタイプ。現在は臨床実習中。

MYさん

北海道大学6年生

MYさん

最後の大会を終え、テニス部を引退したばかり。小児矯正に興味がある。

最後の大会を終え、テニス部を引退したばかり。小児矯正に興味がある。

えんどう さん

岩手医科大学6年生

えんどう さん

すでに研修後の就職先を探すため医院見学をしている。趣味はゴルフ。

すでに研修後の就職先を探すため医院見学をしている。趣味はゴルフ。

テーマ⑥実習

岩手医科大学は実習で何でも経験できる⁉

――続いては臨床実習についてお話を聞かせてください。木下さんは5年生だから、実習は始まりましたよね?

木下:はい、4月から始まりました。科によっては15分単位で患者さんが来るので忙しいです。

Yuuu:治療はどれくらいできますか?

木下:ポリッシングやスケーリング、筋圧形成などを行いました。また、今年からスチューデントデンティストができる範囲が広がったので、注射や抜歯なども経験させてくれました。

N.O:すごい! 形成もですか?

木下:はい。どの科も授業の最後まで残っている生徒が同じで…。先生たちが「残っている生徒はやる気があるから、いろいろ経験させてあげよう」と思ったのか、ひと通り経験させてもらえました。

えんどう:岩手医科大学も、基本的に何でも経験させてもらえます。衝撃的だったのが、保存科に配属されて1日目、朝8時半に診察室に着いて、先生に「お願いします」と言ったら、「じゃあ、左上4番に麻酔打っておいてね」と言われたんです。

一同:え~!(笑)。

MY:それ、僕もです(笑)。初日に、「ここに局麻打っておいてね」って。

きいろいとり:おふたりはそれまでに麻酔を打ったことはあったんですか?

MY:僕はないです。

えんどう:僕は同期で打ち合ったりしてはいましたが、まさか初日でとは…。

木下:手、震えました?

えんどう:はい。最初はめちゃくちゃ震えて、先生に「入らないです」って小声で言いました(笑)。あと、岩医には学生診療室というのがあって、僕が5年生のときは先輩たちから代々受け継がれている患者さんがいてありがたかったです。

きいろいとり:学生の実習に協力してくれる患者さんということですか?

えんどう:はい。僕は4人の患者さんを担当して、定期管理などもすべて行わせてもらいました。根治も4~5本経験させてもらったし、とくにマイクロスコープを使わせてもらったのは良い経験でした。

N.O:すごい! 治療計画も作ったんですか?

えんどう:はい。診療の2日前までに治療計画を立案して、患者さんに「CTでこのように写っているから、ここに気をつけながら、こういう風に治療をしていきます」と説明しました。また全員、義歯とブリッジをそれぞれ1ケース作らなくてはいけなくて。技工士さんに依頼することもありますが、僕は介助でも義歯制作に携わったり、オーバーデンチャーを作ったりしたので、とても勉強になりました。あと、フェイスボウも使わせてもらいました。

木下:そんなに経験できるなんてすごい! うちの大学が遅れてるように思えてきた(笑)。

N.O:MYさんは、実習中に困ったことなどはありましたか?

MY:抜歯をしているときに、へーベルを滑らせて歯にぶつけてしまって…。前歯が折れちゃったかと思ってヒヤヒヤしました。先生に処置してもらって患者さんが帰ったあと、「ほんとうにヒヤヒヤしました」と言ったら、先生が「俺のほうがヒヤヒヤした」って(笑)。

一同:(笑)

MY:そんなことがあったので、岩医みたいにいろんな経験ができるのは、うらやましい反面、ちょっと怖いなと思います。4年生のみなさんはこれから実習ですよね。

Yuuu:神奈川歯科大学は担当できる症例多いし、矯正や義歯の治療計画を立てるものもあって、勉強になるけど大変そうです。

N.O:義歯設計は難しそうですよね。

MY:僕は、お恥ずかしいですが義歯設計をしたことがないです。

きいろいとり:北大はご高齢の患者さんが少ないんですか?

MY:そうではなくて、僕らが設計することがないんです。先生たちが作った義歯をメンテナンスしたり装着するくらいで…。えんどうさんは設計もしましたか?

えんどう:はい。設計はマジで難しかったです。「これしかない」いう答えがないぶん、患者さんのバックグラウンドも掴みながら設計しないとダメで…。4日間くらい沼ってた記憶があります。

MY:僕は北大で甘やかされてたのかも…(笑)。

えんどう:困ったことがあっても、先生に頼ればどうにかなります。これから実習をするみなさんは、自信持っていろんなことにチャレンジするといいと思います!

テーマ⑦マッチング

面接では“答えに詰まらないこと”が重要⁉

――6年生は6月からマッチングが始まりましたが、えんどうさんはどういった研修先を受けていますか?

えんどう:仙台市内の歯科医院をいくつか。もしダメだったら岩医に残るかもしれません。

木下:どのように選びましたか?

えんどう:まず、給与は外せない点として踏まえた上で、その研修先で自分がなりたい姿に近づけるかどうかという視点で選びました。勤務日数によっても、自分のやりたいことができるかどうかというのが変わってくるので。

Yuuu:なるほど。そのほかに気にした点はありますか?

えんどう:職場環境を見るようにしました。研修先は説明会では絶対に良いことしか言わないんですよ。でもスタッフの顔を見れば、しっかりと休めているかどうかは分かります。あと、歯科衛生士さんに優しい院長先生は絶対に良い人(笑)。

MY:研修生のときは、先生から厳しく言われるところが多いって聞きますよね。

えんどう:はい。とくに開業医の場合は、スタッフを大切にしている先生なら自分が働くときも大切にしてくれるのかなと思いました。

きいろいとり:試験はどんな感じでしたか?

えんどう:歯科医院で、あくまで一例ですが「抜歯で使う器具を〇個答えよ」、「歯科処置をしているときに患者さんが、気分が悪いと訴えた。まず何をしますか? 何が原因に考えられますか?」など、知識や技能を問われました。そしてそれをもとに面接を受けました。「さきほどの問題にこう答えたけれどどういうこと?」みたいな。

N.O:大変そう…。

えんどう:また「何か困ったことがあったとき、すぐに報告できる?」とか、「実習はどこまでやってたの?」といった質問もされました。実習については、うちの大学のカリキュラムが充実していたので良かったなと思いました。

きいろいとり:MYさんはどうですか?

MY:ほぼ決まってます。北海道内にある総合病院の口腔外科です。

Yuuu:医科ですか? 歯科ですか?

MY:医科口腔外科だけど、僕が第一希望にしたのは一般歯科も行っているところです。意外と珍しいんですよね。

N.O:試験はどんな感じでしたか?

MY:面接だけでした。医科の院長先生と4人の先生方に囲まれて、汗だらだらでした。面接官の先生方が見ているのは、人とうまくやれるかどうかっていうところだと思うので「まわりとうまくやれますよ」ということをアピールしました。

Yuuu:面接の練習とか、何か対策はしましたか?

MY:いや、全然。特別な試験もないようだったので。

えんどう:僕もしませんでした。ただ聞かれたことに答えようと思っていたので。いまのところ4件受けているんですが、すべてから「なんで歯科にしたの? 歯科じゃなくてもよかったんじゃないの?」と聞かれました。この問いに対する答えは考えておいたほうがいいかなと思います。何でもいいので。

MY:僕はその質問に「食いっぱぐれがなさそうだから」と答えて、通りました(笑)。えんどうさんが言ったように、答えの内容はほんとうに何でもいいんです。そこで言いよどんでしまうほうがマズい。きちんとコミュニケーションをとれることをアピールするのが良いと思います。

N.O:困った質問とかはありませんでしたか?

MY:僕が一番動揺したのは「挫折の経験はありますか」という質問です。

Yuuu:挫折ってどの程度の…?(笑)。

MY:挫折の内容を聞きたいのではなくて、挫折に対してどのように回復を試みたかということがポイントだと思います。でも僕は「その挫折をいまだに引きずっています」と答えました(笑)。余裕があれば一般企業の面接で聞かれるような質問もおさえておくとよいかもしれません。木下さんは来年ですよね。研修先をどこにするか考えていますか?

木下:私はいまのところ、福岡歯科大学で研修して、その後も大学に残ろうかなと思ってます。4年生のみなさんはどうですか?

Yuuu:私は、いまは口腔外科に興味が湧いているんですが、まだ悩み中です。

きいろいとり:私はスペシャルニーズ歯科や口腔外科に興味があり、医科と歯科の関わりをどれだけ発展させていけるかというのを追求したい。研修先は医科と歯科が総合になっている大学病院で揉まれてみたいなとも思っています(笑)。

木下:日本歯科大学は考えていないんですか?

きいろいとり:日歯にはスペシャルニーズ歯科センターがあるので良いなと思うんですが、東北大学で研修をしている先輩から話を聞いていると、他大学の病院も面白そうだなと興味が湧いています。

N.O:僕も別の大学病院を考えています。エンドができる病院に興味を持っているんですが、将来的に海外留学をしたいので、お金を貯めるために、開業医に行くのがいいのかなと悩んでいます。

えんどう:悩み続けていくうちに、答えに辿り着けるといいですね。

実習とマッチングのテーマでした。
次回の話題は「バイトと部活」についてです。お楽しみに!

撮影/泉山美代子

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