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【大学院生編】手取りから家賃まで! 先輩歯科医師の収支ぜんぶ見せます マネー

【大学院生編】手取りから家賃まで! 先輩歯科医師の収支ぜんぶ見せます

はたらく歯科医師の赤裸々お金事情 #5

歯科医師として実際に働き始めたら、どれくらいお給料をもらえるんだろう…。
「お金の話」は誰もが気になるトピックですが、先輩や友達にはなかなか聞きづらいもの。

そこで本特集では、臨床研修後1年目以上の先輩歯科医師80名へお金に関するアンケートを実施!
月々の収入からこれまでの昇給額、年間の貯金額まで赤裸々に答えてもらいました。

第5回は、大学院に通う先輩歯科医師に、より詳しいお金事情&仕事内容をインタビュー!
忙しい大学院生活のなかで、研究とアルバイトをどのように両立させているのでしょうか?

CASE3 大学院生+歯科医院アルバイト

答えてくれた先輩のプロフィール

子機さん
卒業年:2021年
性別:男性

歯科医師歴:4年目
現職場での勤務歴:4年目
転職回数:なし

行きたい大学のなかで学力に合った学部だったこと、また身近に歯科関係者がいたことから歯学部へ。ランニングが趣味で、フルマラソンでサブ3(3時間未満で走りきること)を達成したこともある。

まずは毎月の収支をチェック!

収入

大学関連の
額面月収
大学病院:5万円
TA (ティーチングアシスタント):5,000円
検診アルバイト(月2回/大学より派遣):5万5,000円
アルバイトでの
額面月収
25万円
その他収入 民間の給付型奨学金: 10万円
大学の給付型奨学金:5万円
日本奨学生支援機構の貸与型奨学金:12万円(無利子)

支出

家賃 6万円
食費 2万5,000円
日用品代 5,000円
洋服代・娯楽費 1万円
交際費 1万円
学費(年額) 52万円

現在の仕事

大学院 出身大学の大学院、補綴科
主な研究内容 生体材料を用いた骨再生の研究
アルバイト先 郊外の住宅地にある歯科医院。ユニットは2台と小規模
スケジュール 週4日の9~16時は大学病院で診療し、その後は研究
週2日は9~18時で歯科医院アルバイト

憧れの先生が所属していたことから、補綴科への進学を決めた子機さん。大学院では、骨再生の研究を行っています。

「生体材料が幹細胞の骨芽細胞分化に与える影響を調べたり、マウスの頭蓋骨欠損モデルに生体材料を埋入し、骨再生の評価を行ったりしています。週4日は夕方まで大学病院で診療。担当患者さんに合わせてアポを入れ、空いた時間は実験をしています。大学から依頼されて歯科検診のアルバイトやTAをすることもあります」

また、週2日は歯科医院でフルタイムのアルバイトも。

「根管治療や簡単な外科処置、補綴など自分のできる範囲ですべての治療を行っています。定期的に臨床経験を積むことで診療スピードが上がり、スタッフとのコミュニケーションも円滑になりました」

写真はイメージです
写真はイメージです

収入の内訳

大学とアルバイトの両方から収入を得ている子機さん。合計すると十分な収入になりますが、やはり大学から出る給与は満足できる額ではないそう。

「大学病院での診療には時給がありますが、時給の発生する勤務時間に上限があるので月収はほぼ定額です。TAや検診にも給与は出ますが、それだけでは生活できません」

歯科医院でのアルバイトは日給3万円で、月収にすると30万円ほど。さらに子機さんは複数の奨学金制度も活用しています。

「研究を頑張っていれば給付型奨学金の対象になれるんです。貸与型であっても、これからの実績次第で返済免除になる可能性があるので、いまはそれを目標にしているところです」

お金の使い道

現在は大学近辺で一人暮らし中。家賃や生活費が必要になりますが、さほど節約は意識していないそう。

「収入を増やす方が大事だと思っているので、特に節約はしていません。毎日研究と臨床に没頭しているので、そもそもお金を浪費する時間もないんです」

支出が少ないため、年間の貯金は300万円と多め。さらに複数の投資も行っています。

「NISA、iDeCo、個別株で資産運用しています。いまのところ、リターンは年間20万円ほど。まだ始めて数年なので、長期的な目線で見ていきたいと思っています」

写真はイメージです
写真はイメージです

今後のビジョン

研究とアルバイトを両立させ、充実した生活を送る子機さん。その頑張りの背景には、後輩たちへの想いがあるのだそう。

「経済面が不安で院進を諦める人を減らしたいと思い、後輩の皆さんに前例を見せるため、これまで研究やアルバイトに励んできました。大学によっては奨学金制度も充実していますし、自由にアルバイトができるところもあります。また、条件を満たせば授業料が免除になったりと、調べてみればさまざまな経済的なサポートがあるはず。だから大学院に進みたいと考える方たちには、ぜひ自分の意志を尊重してほしいと思います」

そんな子機さんは、今後どのような進路を考えているのでしょうか?

「大学院修了後は大学に残り、研究をしながら専門医資格を目指す予定です。いまも症例を集めている最中で、5年後には取得できたらいいなと思っています。その後のことは未定ですが、研究や留学、開業など、したいことはたくさん。いまのうちに可能性を広げておき、そのときの自分に最も適したことをしようと思います!」

大学院に通いながらも、アルバイトや奨学金の活用など、工夫次第で一般的な収入を得ることができるんですね。
いま悩んでいる人たちも、子機さんの姿が励みになったのではないでしょうか。

先輩たちのお金事情、参考になりましたか?
ぜひ収入面も見据えた上で、今後のキャリアを考えていってください!

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