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【開業医勤務編】手取りから家賃まで! 先輩歯科医師の収支ぜんぶ見せます マネー

【開業医勤務編】手取りから家賃まで! 先輩歯科医師の収支ぜんぶ見せます

はたらく歯科医師の赤裸々お金事情 #3

歯科医師として実際に働き始めたら、どれくらいお給料をもらえるんだろう…。
「お金の話」は誰もが気になるトピックですが、先輩や友達にはなかなか聞きづらいもの。

そこで本特集では、臨床研修後1年目以上の先輩歯科医師80名へお金に関するアンケートを実施!
月々の収入からこれまでの昇給額、年間の貯金額まで赤裸々に答えてもらいました。

第3回は、開業医に完全歩合制で勤める先輩歯科医師に、より詳しいお金事情&仕事内容をインタビュー!
7年目になった先輩は、どんな生活を送っているのでしょうか?

CASE1 完全歩合制の開業医勤務

答えてくれた先輩のプロフィール

T・Cさん
卒業年:2018年
性別:男性

歯科医師歴:6年目
現職場での勤務歴:1年目
転職回数:3回

都内の歯科医院に勤務中。趣味はクロスバイクでのサイクリング。体力仕事のため、運動不足にならないよう積極的にウォーキングやランニングなどの運動をしている。

まずは毎月の収支をチェック!

収入

額面月収 70万円~80万円
手取り月収 60万円
歩合率 保険20%、自費20%
ボーナス なし

支出

家賃 なし
食費 4~5万円
日用品代 1~2万円
洋服代・娯楽費 5~6万円
交際費 4万円
奨学金返済 7万円

これまでのキャリア&現在の仕事

勤務先 閑静な住宅街にある一般歯科医院で、ユニット5台、スタッフ計7名。小児から高齢者まで幅広く来院。
主な仕事内容 治療、歯科衛生士のメンテナンスチェック、医院運営に関わる業務
1日の担当患者数 20~25名
担当する治療の
自費率
10~15%

臨床研修後、大手法人内の医院に就職したT・Cさん。1年半勤務した後に個人歯科医院へ転職し、さらに翌年には別の歯科医院へ。その1年半後、現在勤務している歯科医院へ入職しました。

「これまでの転職は、給与と業務内容の不一致が主な理由でした。いまの職場を選んだのも、給与条件と勤務時間が自分に合っていたから。また、理事長の人柄に惹かれたことも決め手になりました」

現職場は都心から少し離れたところにある地域密着型医院。T・Cさんは自らの治療のほか、歯科衛生士が行ったメンテナンスのチェックや、医院の運営面にも携わっているそう。

「新卒で勤務していた医院の方針で保険診療の入力や項目、改定についてはよく勉強していました。そのため現在では医院の施設基準の申請も担当。レセコン業者さんとのやり取りも、一般的な歯科医師より多く行っていると思います」

写真はイメージです
写真はイメージです

歩合制のメリット&デメリット

現在の給与形態は完全歩合制。以前と比べ、どれくらい給与はアップしたのでしょうか。

「前職場が日給3万円だったので、転職して平均10万円程度は給与が上がりました。歩合制では自分の治療数がそのまま給与に反映されるため、やる気につながるのもよいところです。入職前は『お盆など医院が休みになる期間は収入が大幅に減るのでは』と思っていましたが、普通に仕事をしていれば通常の給与額を下回ることはありませんでした」

一方で、月によっては来院患者の減少、初診数の減少、自費率の低下などで給与が下がってしまうことも。

「大切なのは、そこで焦ってしまわないこと。自費を増やそうと無理なコンサルをしても、良い結果にはつながりません。原因をきちんと把握して、長い目で考えるようにしています」

T・CさんへのQ&A!

Q. 資産運用はしている?
A. 積み立てNISAでコツコツ投資しています。

Q. 節約やポイント活用などの工夫は?
A. コンビニやAmazonではdポイントを貯め、普段の買い物では三井住友カードNLでVポイントを活用しています。

Q. お金に関する後悔は?
いわゆる「転職貧乏」を経験したこと。転職の際はもう少し慎重になるべきだったと後悔しています。

お金の使い道

現在、都内でひとり暮らしをしているT・Cさん。しかし、家賃の支払いは発生していないといいます。

「親の持ち家にひとりで住んでいるため、必要なのはガス・水道・光熱費のみ。出費が抑えられて助かっています。毎月最も支出が多いのは交際費。友人や恋人と食事したり遊んだりして、一度に5,000円~15,000円ほど使います」

収入に対して支出は少なめとなっていますが、貯蓄に回せる額はあまり残らないそう。

「転職を繰り返したことで支出の多い時期が続き、まだ余裕のない状態で…。現職場で頑張れば月給100万円も夢ではないので、まずはもっと収入を増やそうと思っています」

写真はイメージです
写真はイメージです

今後のビジョン

そんなT・Cさんの目標は、自分の歯科医院を持つこと。

「現在の医院で継承の話がまとまれば数年後に、もしもまとまらなければ5年後には開業するつもりです。開業資金についてはまだ深く考えていませんが、両親や銀行からの借り入れを予定しています。いまは開業のためのセミナーに参加したりと、経営に関する学びを深めているところ。これから着実に準備を進めていきたいです!」

今回の転職で給与アップを実現したT・Cさん。自分の力に見合った報酬のある職場を探すことが、理想的な生活への第一歩になるんですね。次回は大学病院勤務の歯科医師にインタビューします!

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