3年生以上は、さまざまな臨床実習が始まっていますでしょうか。うまく印象が取れない、うまくセメントが練れない、石膏がカチカチもしくはドロドロになる、という経験はありませんか?
セメントやアルジネート、石膏など歯科材料は混ぜて使うものがたくさんあります。その中で意外と知らない人もいる臨床手技についてお話しようと思います。
①適切な量を使う
まず大切なのは水と粉を正しい「量」を用いて使うことです。正しい量とはすり切り1杯入れることでしょう? と思うかもしれませんが、そのすり切り1杯は正しい量ですか? スプーンにギッチリ詰めた1杯とフワッと入れた1杯では密度が変わり、1杯に入る粉の量が変わります。正しい量は後者の取り方なので、ビンに入っているセメントなどは一度ビンをひっくり返してから使うと正しい量がすくい取ることができます👍
②入れる順番
さて、クイズです。アルジネートの粉と水があります。ラバーボウルに入れる順番はどちらが先でしょうか?
A:アルジネートの粉を入れてから水を入れる
B:水を入れてからアルジネートの粉を入れる
日常生活で天ぷらやホットケーキなどを作ったことがある人はすぐに分かるかも?😏
正解は『B』です。「水に粉を寄せる」と言った方が分かりやすいかもしれませんね。粉が先に入っている場合、表面に露出していない部分の混ざりが悪く、ダマや気泡が入る原因になります。大事なのは「均一」に混ぜ合わせることなので、よく馴染ませてからガッツリ混ぜましょう!
テクニックを2つほどお伝えしましたが、時間経過によって硬化反応が起こるため、時間との勝負にもなります。手際よくパパッと進めることで今後の実習生活に役立つと思うので参考にしてください。
それではまた!👋