【大人の歯科医師検定】困った言動を繰り返すスタッフにビシッと注意する
石原壮一郎の「ダメ歯科医師と大人歯科医師の分かれ道講座」 #7 会員限定【答2】
- 「クリニックの評判に関わります。常識ある態度を心がけてください」
・・・・・3点 - 「そんな横柄な態度を平気で取れるなんて、親の顔が見てみたいよ」
・・・・・0点 - 「業者さんとクリニックは、あくまで対等の立場だとわかってますか?」
・・・・・5点
【解説】
「歯科医師は偉いんだ」と思い込んでいるのでしょうか。「こっちは客の立場なんだから出入り業者に気をつかう必要はない」という意識もありそうです。どちらも、とんでもない勘違い。責任者としては、3つとも言ってやりたいかもしれません。
とはいえ、いきなり親の話題を持ち出してくる②は、かなり不適切。その若い勤務医が態度をあらためることを期待して注意してあげるのではなく、侮辱することが目的になってしまいます。相手も腹を立てるだけで、素直に反省することはないでしょう。
①は、こちらの言いたいことは伝えていますが、何が問題なのか気付かせることはできないかも。うわべだけ取り繕っても、やがて大きな失敗をしでかしそうです。
ここは③のように勘違いをはっきり指摘してあげるのが、若い後輩を預かっているものとしての責任であり、クリニックを守る行動でもあります。本人にどこまで伝わるかはわかりませんけど。
【判定】
2問の合計は何点でしたか?
10点のあなた……大人歯科医師度90%。油断せず、さらなる高みを目指しましょう。
5~8点のあなた……大人歯科医師度50%。気を引き締めて、いっそう精進しましょう。
0~4点のあなた……大人歯科医師度10%。大丈夫。伸びしろが大きいということです。
今回の判定はいかがでしたか? 間違った選択をしてしまっても大丈夫。
毎回しっかり復習すれば、患者さんやスタッフに信頼される歯科医師に成長すること間違いなしです!
次回こそは、2問で10点満点を目指しましょう!
著者
石原壮一郎
コラムニスト。1963年三重県生まれ。デビュー作『大人養成講座』をはじめとして、『大人力検定』『大人の言葉の選び方』など、大人をテーマとした数多くの書籍がベストセラーに。雑誌・新聞・ウェブ、テレビ出演などを通じて、大人としてのコミュニケーションのあり方を提唱。日本の「大人シーン」を長年にわたって牽引している。また「伊勢うどん大使」「松阪市ブランド大使」として、全国の人々に故郷の魅力をあの手この手で伝えている。2024年2 月に最新刊『押してはいけない 妻のスイッチ』(青春出版社)が発売!
イラスト/中根ゆたか
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