AIが治療計画を立てる!? インビザライン矯正の魅力と奥深さ
矢作有紀奈の 歯科医師LIFE充実中! #4 会員限定こんにちは!今回も「歯科医師LIFE充実中!」のコラムをお届けします。
9月も後半に差し掛かり、ようやく少し涼しくなってきましたが、まだまだ夏の余韻が残っていますね。私はこの前、友人と一緒に宮古島に行ってきました。一旦歯のことや悩みごとを忘れて思う存分楽しめて最高でした。普段は診療や勉強に追われているので、たまにはこうやって息抜きも大事ですね。
さて、前回は矯正専門クリニックに転職した話をしましたが、今回はさらに深堀りして、現在私がどんな診療をしているのかお話ししようと思います。いま、私がメインで扱っているのはインビザライン治療です。現在、患者さんから「目立たない矯正がいい!」というリクエストが増えていて、かなり需要が増えています。私自身もインビザラインの魅力にハマっていて、患者さんが痛みも少なく快適に治療を進められるのを見て感動しています。
また、インビザラインの魅力はやはり、そのデジタルプランニングにあると思います。治療前にCTや3Dスキャンで精密に歯の状態を把握し、細かいシミュレーションを行ってから治療がスタートします。これがすごく面白い!
これまで歯を動かす際は感覚的な部分に頼ることが多かったのですが、いまはすべてデータ化されていて、ゴールを可視化できます。自分で完成形の設計図を作ると、AIがそのゴールに向かって治療計画を立ててくれます。治療経過を患者さんと一緒に画面で確認しながら進められるので、患者さんの理解度も高く、モチベーションが持続しやすいのもポイントですね。
でもAIが作るならどの歯科医師でもできるのではないか?と思いますよね。インビザラインの場合はAIの精度がとてもいいので、ある程度の指示である程度の設計図はでき上がります。しかし、この設計図がとても大事で誰が作っても同じではなく、歯科医師それぞれの知識と経験によって予測実現性に差が出てくるのです。
インビザライン専門のクリニックに来てそれを痛感しました。なぜなら現在のクリニックでは必ず我々GPの作成した設計図を、矯正専門医が最後にチェックするからです。修正された後、GPの指示した内容と専門医の指示した内容を比べるとクオリティが違います。また症例を見てみると、動きも全然違います。やはりAIと言えど、誰でもできると言えど、知識、経験は必要ですね。
正直このクリニックに入る前の私は、AIなんだから誰がやったってできるでしょと思っていました。確かにある程度はできるのですが、どこかで壁にぶち当たります。そして街の歯医者さんのように月に2、3人程度見ただけでは設計は上手くなりません。本を読んだって頭に入ってきません。たくさん症例を経験することで、「これをこう動かしたらこうなる」と予測できるようになるのです。なのでマウスピース矯正に興味のある方は、たくさん患者さんを見させてもらえるクリニックに行くべきだと思います。
話は変わり、前回おはじきサッカー世界大会に出場するためにロンドンに行くというお話をさせていただきましたが、諸事情により中止になってしまいました。残念ですが大人の事情ってやつです(涙)。
その件については触れないでそっとしておいてください。みんなの記憶からなくなることを祈ってます。おはじきバスケでも作ろうかな。
さてさて、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました! また次回お会いしましょう!
歯科医師
矢作有紀奈
1995年埼玉県生まれ。歯学部に入学して2年生の時、芸能界入りしSKE48に所属。アイドル活動をしながら大学に通い、2年後にグループを卒業した。現在は都内のクリニックに勤務しながら、歯科医師兼タレント活動を行っている。興味のあることは「審美歯科」「睡眠治療」「訪問歯科」。
矢作 有紀奈(Yahagi Yukina) Instagram/Twitter/YouTube/TikTok lit.link/teethchan95
1995年埼玉県生まれ。歯学部に入学して2年生の時、芸能界入りしSKE48に所属。アイドル活動をしながら大学に通い、2年後にグループを卒業した。現在は都内のクリニックに勤務しながら、歯科医師兼タレント活動を行っている。興味のあることは「審美歯科」「睡眠治療」「訪問歯科」。
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