【大人の歯科医師検定】スタッフ同士のもめごとにどこまでどう介入するか?
石原壮一郎の「ダメ歯科医師と大人歯科医師の分かれ道講座」 #9 会員限定【答2】
- まずはDさんとEさんを同時に呼び出して「最近、元気ないね」と伝える
・・・・・5点 - まずはC君を呼び出して「もし困っていることがあれば聞くよ」と尋ねる
・・・・・2点 - 色恋沙汰はあくまで個人の問題なので、口出しせずにしばらく見守る
・・・・・0点
【解説】
もし自分が同僚のスタッフという立場だったら、たしかに「個人の問題」なので、③のスタンスが無難でしょう。しかし、クリニックのリーダーとしては、すでに受付の雰囲気に悪い影響が出ているだけに、何らかの手を打つ必要があります。
もちろん、3人の恋の行方に口出しする必要はありません。それこそ、そこは本人たちの問題です。大事なのは、仕事への悪影響をどうにかすること。①か②かは迷うところですが、まずは①のようにDさんとEさんを呼び出しましょう。理由や原因を詳しく詮索する必要はありません。「受付の仕事をきちんとやってほしい」と伝えれば十分です。
C君を呼び出すのは、そのあとがいいでしょう。正直に今の状況を話すとは思えませんが、こちらが何かを察知していることは伝わるはず。ただ、反省して行動を改めるかどうかはわかりません。さらに活動が活発化するようなら、思い切った決断が必要になるかも。
【判定】
2問の合計は何点でしたか?
10点のあなた……大人歯科医師度90%。油断せず、さらなる高みを目指しましょう。
5~8点のあなた……大人歯科医師度50%。気を引き締めて、いっそう精進しましょう。
0~4点のあなた……大人歯科医師度10%。大丈夫。伸びしろが大きいということです。
今回の判定はいかがでしたか? 間違った選択をしてしまっても大丈夫。
毎回しっかり復習すれば、患者さんやスタッフに信頼される歯科医師に成長すること間違いなしです!
次回こそは、2問で10点満点を目指しましょう!
著者
石原壮一郎
コラムニスト。1963年三重県生まれ。デビュー作『大人養成講座』をはじめとして、『大人力検定』『大人の言葉の選び方』など、大人をテーマとした数多くの書籍がベストセラーに。雑誌・新聞・ウェブ、テレビ出演などを通じて、大人としてのコミュニケーションのあり方を提唱。日本の「大人シーン」を長年にわたって牽引している。また「伊勢うどん大使」「松阪市ブランド大使」として、全国の人々に故郷の魅力をあの手この手で伝えている。2024年2 月に最新刊『押してはいけない 妻のスイッチ』(青春出版社)が発売!
イラスト/中根ゆたか
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