【大人の歯科医師検定】スタッフ同士のもめごとにどこまでどう介入するか?
石原壮一郎の「ダメ歯科医師と大人歯科医師の分かれ道講座」 #9 会員限定世の中には「ダメ歯科医師」と「大人歯科医師」がいます。分かれ道に立ったときに、自分はどっちに進みそうなのか。検定問題にトライして、自分の中にひそむリスクに気付きましょう。虫歯もダメ歯科医師も、ならないためには早めの予防が肝心です。
今回のシチュエーション
スタッフ同士が激しくもめている
クリニックはひとつのチームです。リーダーである歯科医師がどんなに腕がよくても、どんなにヤル気に満ちていても、ほかのメンバーの協力がなければ「いいクリニック」は作れません。そのために大切なのは、スタッフのチームワークです。お互いがお互いを尊重し、気持ちよく助け合える環境を作るのは、リーダーの大切な役目だと言えるでしょう。
人間同士ですから、合う合わないがあるのは仕方ありません。しかし、個人的な感情は飲み込んで、穏やかな関係を保ちながら仕事をきちんとこなすのが、プロとしての必須条件です。ギクシャクしている様子が周囲にもわかるようでは、ほかのスタッフも働きづらいし、ひいては患者さんにとっても居心地の悪いクリニックになってしまいます。
リーダーとして、スタッフ同士のもめごとにどう介入するか。まさに、大人歯科医師としての力量が問われる場面です。あくまで慎重に時には大胆に、適切な手を打ちましょう。
【問1】
歯科衛生士のAさんとBさんは、このところ傍目にもわかるぐらい激しくいがみ合っている。ある時、Aさんが「Bさんに困ってます」と、さまざまな実例を挙げながら訴えてきた。望ましい対応は?
- 「いくらBさんが嫌いだからって、告げ口はよくないですね」と注意する
- 「おっしゃることはよくわかりました。少し時間をください」と返す
- 「Bさんにもお話を聞いてみた上で、いい方法を考えましょう」と提案する
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