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歯科の視点が新たな発見につながる――元 生命医科学研究員の歯学部生 キャリア

歯科の視点が新たな発見につながる――元 生命医科学研究員の歯学部生

セカンドキャリア歯学部生のプロフィール #2

「医療に興味があった」「親の医院を継ぐため」「資格を取りたかった」…
歯学部入学の背景は人それぞれですが、最近増えているのが“別の仕事を経験してから歯学部に入った人”。
その人たちはなぜ、大きな方向転換を決意したのでしょうか?

本特集では、そんな“セカンドキャリア歯学部生”を取材。
これまでの経歴から歯学部入学の理由、編入・再受験のために行ったこと、歯学部に入ってよかったことなどの体験談を、ありのままに語ってもらいました。

第2回は、生命医科学の研究を行っていた歯学部生。免疫学の観点から見た歯科の面白さとは?

話をしてくれたのは…

研究者(仮) さん
私立大学歯学部に在籍。理学部を卒業後、生命医科学系の大学院に進学。修士号を取得した後、歯学部に編入した。常に新しいことに挑戦中。

医科にはない視点を得たいと思った

大学の理学部を卒業後、もともと免疫学に興味があったことから生命医科学系大学院への進学を決めました。「せっかく学ぶのなら最先端の研究ができるところでないと意味がない」と感じ、大学院は学外の研究所と提携しているところを選択。研究所チームの研修生として、免疫反応に関する研究に2年間携わっていました。

研究所は国内トップレベルの機関だけあって設備も整っていましたし、PI(責任者)や先輩たちの能力も非常に高く、この2年間は私を大きく成長させてくれたと感じています。ただ、そのぶん期待されるレベルも高いため研究は忙しく、終電で帰宅することは日常茶飯事でした。

そんなとき、大学院の先生の一人がとある世界的な発見をしました。驚いたのは、その先生が歯学部出身だったこと。医学部出身のメンバーには思いつけなかった方法で快挙を成し遂げた先生を見て、「自分も歯科の視点を身につければ、新しい発見ができるのではないか」と考えるようになりました。そこで大学院に通いながら半年ほどかけて編入の準備を行い、修士課程が終わると同時に歯学部へ入学したんです。

画像はイメージです
画像はイメージです

研究者(仮)さんへのQ&A!

Q. 歯学部で楽しいと感じることは?
A. 手を動かすのが好きなので、模型実習や登院実習の時間が楽しいです!

Q. 周りの学生とのギャップはある?
A. 自分が考えている将来設計が一般の歯科医師の人生とは異なっており、周りの学生とも活動の方向性が違うところです。

Q. セカンドキャリアならではのエピソードは?
A. 歯学部の先生が大学院時代の先生と知り合いだったり、研究室のOBだったりということがあり、世間は狭いなと感じました。

歯科医師としての使命感が高まっている

歯学部に入学してからいろんな科目を学んできましたが、特に興味を惹かれているのは矯正。変化を視覚的にとらえやすいことはもちろんですが、免疫学の観点でも非常に面白いんです。大学院時代はアレルギー疾患に関する研究に取り組んでおり、免疫反応を“いかに抑えるか”という点に注目していました。でも矯正は骨を壊死させ“意図的に免疫反応を起こす”ことで歯を動かす治療。この違いは私にとって新鮮で、今後もより学びを深めていきたいと思っています。

学生生活で最も大変なのは、やはり試験勉強です。以前の大学ではひとつテストに合格できなくても、その科目だけ翌年受け直すことができましたが、歯学部はひとつでも不合格なら即留年。一度のミスも許されないというプレッシャーで、試験前はいつも追い込まれています。ただ、大学院での経験から基礎領域には素養があるため、他の科目に勉強時間を割けることはありがたい点でした。

また研究に慣れているので、卒業研究をスムーズに行えるのも経験が活かせたことの一つ。さらに大学の先生方が先輩のように親身に協力してくださったおかげで、卒業研究の全国大会で優秀賞をいただくことができました。

歯科医師は医師と比べて制限される部分もありますが、歯科医師だからこそできることもあるはず。歯学部で学ぶなかで「患者さんの人生をつくっていく仕事」だという使命感が日増しに高まっています。いまの目標は大学院に進学し、博士号と認定医を取得すること。そして私が歯科医師を目指すきっかけとなった先生のように、研究を続けることで既存の方法とは異なるよりよい治療法を見つけていきたいです!

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