連載コラム
【大人の歯科医師検定】スタッフをホメる。そのとき気をつける点は？
石原壮一郎の「ダメ歯科医師と大人歯科医師の分かれ道講座」 #3 会員限定世の中には「ダメ歯科医師」と「大人歯科医師」がいます。分かれ道に立ったときに、自分はどっちに進みそうなのか。検定問題にトライして、自分の中にひそむリスクに気付きましょう。虫歯もダメ歯科医師も、ならないためには早めの予防が肝心です。
今回のシチュエーション
スタッフをきちんとホメる
スタッフが気持ちよく働けているかどうかは、歯科医院の雰囲気や魅力を左右する最大の要因です。そのために欠かせないのが、スタッフと歯科医師との信頼関係。「この先生のために頑張りたい」「この病院の役に立ちたい」と思えないと、高いモチベーションを維持できないし、もともと持っている能力も十分に発揮できないでしょう。
「給料をもらっているんだから全力で働くのは当たり前だ」と思っているとしたら、それは大間違い。給料を払っている側の驕りや甘えに他なりません。スタッフに気持ちよく働いてもらって、患者さんにとって気持ちのいい歯科医院にしていくには、医師の細やかな配慮が大切です。そしてそれは、歯科医師自身の快適な環境を作ることにもなります。
信頼関係を築く上で大切なのは、相手をしっかり見て、ホメるべきところはきちんとホメること。ホメ上手な「大人歯科医師」になる極意を身に付けましょう。
【問１】
勤め始めて半年になる歯科助手の女性は、仕事の覚えが早く、先を読んだ動きができて、常に明るい笑顔を絶やさない。彼女のおかげで診察室の雰囲気が格段に良くなった。どのホメ方が適切か？
- ほかのスタッフもいる前で絶賛しつつ「みんなも見習ってね」と加える
- 二人だけの状況で、いつも高く評価していることと感謝の言葉を伝える
- 本人を前に、先輩スタッフと「〇〇さん、素晴らしいよね」と称賛し合う
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