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第116回歯科医師国家試験 勉強はいつ始めた?何をした? BRUSH歯学部生エディターズ6年生の合格体験談 国試&CBT

第116回歯科医師国家試験 勉強はいつ始めた?何をした? BRUSH歯学部生エディターズ6年生の合格体験談

3月16日に合格発表を迎えた第116回歯科医師国家試験。

見事合格した歯学部生エディターズの6年生が、合格に至るまでの想いや葛藤、モチベーションの保ち方などを、ありのままに綴ってくれました。

本格的な勉強はいつから始めた? どんな勉強方法が有効? 合格者によって向き合い方はさまざまです。
自分の現状を把握してどう進めるかがカギ。来年以降受験する人はぜひ参考にしてください!

合格者6名が語る「私はこうやって国家試験を乗り越えました」

No.1 東京医科歯科大学6年生 なーみんさん

合格体験談

試験までにやるべきことを逆算して考えよう

私の大学では6年生の秋頃まで実習があり、国試の勉強を本格的に始めたのは実習が終わってからでした。スタート時期が遅かったため、できるだけ効率的に勉強を進めなくてはならないと思い、まずは情報収集から始めました。試験での比重が大きい分野はどれか、また手こずる分野はどれなのか等を把握した上で、試験までのおおまかな計画を立てました。今振り返ると、このときに計画を立てたことで思っている以上に時間がないことが分かり、正しく焦ることができたと思っています。

もちろん必要以上に焦ることはないですが、国家試験は相対評価なので、受験生の中での自分の立ち位置を模試などで常に把握しておくことはとても大切です。今の自分に足りないものは何か、そして補うためにはどうすれば良いのか考えて軌道修正していけば、6年生まで頑張ってきた皆さんなら必ず合格することができると信じています。

ぼんやりと”国試やばい”ではなく、具体的に何をすれば良いのかを常に把握することが、合格への近道だと思います。最初は過去問の膨大な量に打ちのめされるかもしれませんが、個人的には大学受験の時と違って、自分にとって興味のある医学・歯学の内容の暗記だったので、そこまで苦ではなかったなという印象でした。ぜひひとりにならず周りのみんなと一緒に、できるだけ楽しんでやるんだという心持ちで、コツコツ取り組んでみてほしいなと思います。

合格までの座右の銘

油断禁物

おすすめの勉強法

忘却曲線に従って、復習を繰り返すこと。

おすすめのテキスト

過去問です!

モチベーションUP法

みんなと勉強すること。自分も頑張ろうと思えます。

No.2 昭和大学6年生 はやとろさん

合格体験談

模試の成績が悪くても、最後まであきらめないで

私は正直なところ、結構ギリギリの成績でした。なので、最低ラインだと思って読んでみてください。

国家試験の勉強は、6月あたりからだらだらと始めました。ちゃんとした勉強は9月の頭から、9月末にある卒試対策に向けて行っていました。使った教材は、実践と模試と授業(卒試対策)とパーフェクトマスター(臨床で分からないところを調べる)です。逆に、それ以外は忙しすぎて手が回りませんでした。

やってよかったのは、雑にでもいいので、自分が覚えられないところのまとめを作っておくことです。それによって直前期にやらなきゃいけないことが自ずと見えてきました。

12月の模試で偏差値が下がり愕然
12月の模試で偏差値が下がり愕然

模試の成績が悪かったりすると、くじけそうになることもあると思います。だけど、特に直前期はあきらめずに勉強することが大切です。私はDESで国試後の採点をしたとき、必修の偏差値が40を切っていましたが合格できました。下に300人いれば受かる可能性は全然あります(麻布では下に400人)。国試後はもやもやしててもしょうがないので、切り替えて遊ぶのがいいと思います。合格率60%と厳しい国家試験ですが、みなさんの合格を祈っています!

合格までの座右の銘

人間万事塞翁が馬

おすすめの勉強法

過去問の選択肢まで深く勉強する。

おすすめのテキスト

実践、パーフェクトマスターシリーズ

モチベーションUP法

医療系のドラマを見ることです。

No.3 新潟大学6年生 s.tさん

合格体験談

わからない問題は「点を上げるためのチャンス」

私は今回の国家試験を通じて、「できないことがあってもそれをマイナスに捉えない気持ちが大切」だと考えました。私の通っていた大学は6年生の秋まで臨床実習で外来に出させていただいていたため、勉強に本腰を入れたのは11月頃からでした。そのため、他の大学の方々に比べ勉強時間が足りていないという実感が常にありました。

また、勉強をしていると、まだ理解できていない部分や暗記できていない部分が当然出てきました。そのときに、なぜまだわかっていない問題が多いんだろうと悲観的になるのではなく、「わからないところが見つかってよかった」「この部分を勉強すれば新たな得点につながる可能性がある」という考え方で取り組むようにしていました。

試験の範囲の全てを理解・暗記し、満点に近い点を取ることができる人も世の中にはいると思います。ですが私は、国家試験で求められているのはあくまでも合格基準を超えることであり、全てを完璧にすることではないと考えていました。そのため、これまでの勉強や臨床実習にて学んだことを軸として、まだ開いている穴を少しずつでも埋めていくというイメージで勉強しました。

また、臨床実習での経験は、国家試験の問題を解く上でも貴重であったと実感しています。どうしてこのような手技で行うのか、どういう手順を踏むのかといったことは、机でも学習すること自体はできます。しかし、実際に目で見たり手で触れたりした記憶は、より強く脳裏に焼きついています。これから臨床実習を行う方や、すでに終了されている方などさまざまでしょうが、その経験を大切にしていただきたいと思います。

「国試の前日まで点数は伸びる」という言葉がありますが、これは本当だと思います。できない問題があることはピンチではなくチャンスです。次の国家試験はまだ少し先だと思いますが、前向きな気持ちで勉強に取り組んでいただけることを願っております。

合格までの座右の銘

継続は力なり

おすすめの勉強法

過去問を漫然と解くのではなく、その問題が形を変えて出てくるとしたらどうなりそうかということまで想定しながら学習をする。

おすすめのテキスト

麻布デンタルアカデミーの実践

モチベーションUP法

合格するかどうかだけを考えるのではなく、合否に関わらず1点でも多い点数を取れるよう努力する。

No.4 東京医科歯科大学6年生 つかさん

合格体験談

同期の頑張る姿を勉強のモチベーションに

6年生の10月まで臨床実習があり、本格的に試験勉強に打ち込める時期は11月からでした。私自身は11月からの勉強では間に合わないと感じたため、5月のゴールデンウイークあたりから過去問を少しずつ毎日1時間ほど進めていました。

現在の国家試験は3分野構成の「必修」「総論」「各論」からなり、それぞれの3分野すべてで合格基準以上を取らないと合格できない試験です。必修は絶対評価のため80問あるうち、80%以上が合格ライン、総論と各論は相対評価であるため、毎年変動はしますがおよそ65%前後が合格ラインになります。特に「必修」が80%以上必要で、1つのミスが足を引っ張るという難しさがあったため、まず始めに取り組みました。

必修はいわば各分野のイントロです。そこで歯科医師として必要な知識・所作を学んだことが、総論・各論への基礎となったと思います。総論は基礎系科目が多く、各論は臨床系科目が大半です。各論は実習の内容が活きたので大学の実習や見学を真剣に行っていてよかったと本番の試験中に何度も思いました。総論は基礎系科目の薬理や微生物、歯科理工へ苦手意識が強かったため、何度もinputとoutputを繰り返し、定着を図りました。

個人的にはノート1ページに、暗記する内容をぎゅっと凝縮してまとめ、分からなくなるたびに見直すことでノートのどの位置に何が書いてあるかを思い出して解答することができたので、試験中も安心でした(たとえば、縦に球菌と桿菌、横にグラム陽性と陰性の分類表を作り、それぞれのグループごとに細菌名を書いたようなものです。新しく学習したことを余白に追記して知識を肉付けできるようにしておいたのもよかったと思います)。

最後になりましたが、国家試験までの短いようで長い期間をひとりで勉強していたら合格することはできなかったと感じています。大学の同期の友達とは合格を取り合うライバルですが、それと同時に同じ試験という難関に立ち向かう友でもあります。知識の確認や勉強を教え合うだけでなく、勉強に集中している姿勢が視界に入ることで自分も負けていられないとモチベーションに繋がりました。「国家試験はひとりで戦わず、みんなで合格に向かって進むことが一番の勉強法です」と後輩たちへの書き記しとして結びたいと思います。

合格までの座右の銘

Seize the day

おすすめの勉強法

友達との研鑽。

おすすめのテキスト

医歯薬出版のパーフェクトマスター

モチベーションUP法

煮詰まって来たら出掛けたり、友達と食事に行ったりと試験のことを考えない日を1日作ることも大切。

No.5 東京医科歯科大学6年生 芽依さん

合格体験談

国試直前こそ基本を学び直すことが大事

私が国家試験の勉強を始めたのは、5年生の冬頃です。実習で勉強する時間が取れなくなってしまう前に勉強を始めるつもりでした。しかし、なかなかモチベーションが上がらず、目標を立てなかったことで、結局は実習が終了する6年生の秋ごろまでだらだらと国家試験の過去問を解いていました。正直しっかりと学習したとは言えなかったと思います。

その頃になると模試の結果は2700人中約1900位で、同級生の中でも下から数えた方が早い成績でした。本当にこのまま落ちてしまうかもしれないと悩みました。残された期間も2、3ヶ月ほどになり、不安ばかりで何をすればいいかもわからず、過去問を勉強していました。

そんなとき友人や先輩からアドバイスをもらい、過去問だけでなく、大手予備校の直前講習を受け、何回も復習したことで1月の直前模試では半分くらいまで順位が上がりました。その頃は新型コロナウイルスの流行もあり、学校に行って友人と勉強をするのも難しくなりましたが、自宅で友人とzoomを繋いで勉強しました。お互い監視にもなりますし、息抜きに話をしたり質問できたりと、精神的にもよかったと思います。

直前は難しいことをやるよりもとにかく必修や衛生、小児・矯正・口腔外科の基本的知識の確認、模試の復習、基本的な過去問(難しい問題以外)に費やす方が大事です。周りに流されることなく、1日1日無駄にしないようにどんな勉強をしたか記録して、予定を立てて行動する必要があると改めて実感しました。

最後になりましたが、直前はとくに模試の成績が悪いと不安になることもあると思いますが、地道な努力は必ず実を結びます。本番大逆転することも大いにあります。自分を信じて最後まであきらめずに頑張ってください。

合格までの座右の銘

意志あるところに道は開ける

おすすめの勉強法

友人と学校で勉強する、友人とzoomを繋いだまま自宅で勉強する。暗記は語呂合わせを作って覚えるのもおすすめです。

おすすめのテキスト

Newtext、実践、パーフェクトマスター

モチベーションUP法

音楽を聴く、たまに友達とごはんを食べに行く、不合格だったときの卒業式を想像する(悲しすぎて絶対そうなりたくないとモチベーションがあがりました)

No.6 東京医科歯科大学6年生 にっしーさん

合格体験談

ひとつの情報にとらわれず、自分に合う勉強法を見つけて

私の国家試験に向けた勉強はかなり遅くから始まりました。6年生の10月に臨床実習が終わり、本格的な国試対策をし始めたのがその時期からになります。厳密に言えば5年生の冬頃からコツコツと過去問を解き始めてはいましたが、問題を解いたら解説を読む程度のお世辞にもしっかりとした解き方ではありませんでした。

そんな中でも6年生の夏休みは少しでも準備をしようと勉強に意識を向けてみましたが、実習期間ということや、マッチングの準備などもあり、なかなか勉強に身が入らない日々が続いていました。そしていざ実習が終わり、国試に向けた勉強に取り組んだとき、まず何の教科から手を付ければ良いのかが全くわかりませんでした。各種問題集や過去問を分類順に解いていくべきなのか、それとも授業の復習をしていくべきなのか…。情報収集の不足が自分にとって最大のネックと言える部分でした。闇雲に勉強をしてもそう簡単に合格出来ないことはCBTで経験していましたが、それでも適切な情報を得るのは難しいものでした。

ここで「適切」という言葉を使ったのは、情報を伝える側にとって正しい情報でも、情報を受け取る側にとってはあまり参考にならないことがままあるからです。その最たるものは勉強法でした。単純暗記が得意な人、思考して考えるの問題が得意な人等、ひとつの問題に向き合うのにも人によって様々なアプローチがあると思います。自分に合った勉強法を見定めるのが、まず何よりも大切な事だと感じました。

最後に、国家試験は決して簡単な試験ではありません。ただ自分の得意な分野で高得点を取るだけでは合格出来ず、自分の苦手と向き合う姿勢が大事なのだと思います。周りに振り回されず、自分の芯をしっかりと持って勉強を頑張ってください!

合格までの座右の銘

合格に必要なのは、根拠に基づいた学習と根拠の無い自信

おすすめの勉強法

ニューテキスト+実践の往復

おすすめのテキスト

必修navi

モチベーションUP法

勉強場所を都度変える事でリフレッシュする

春からコツコツ始めていた人、直前になって成績を急上昇させた人…。先輩それぞれが、自分なりの方法で合格までたどりついていたんですね。

新6年生は、これから本格的に勉強が始まる時期。うまくいかないときはこの体験談を読み返して、前向きな気持ちで勉強に取り組んでくださいね!

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