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摂食・嚥下系の語呂合わせ&覚え方 国試&CBT

摂食・嚥下系の語呂合わせ&覚え方

歯科国試を乗り切る! 語呂ゴロ暗記術 #3

歯学部生の悩み、それは「覚えることが多すぎる」こと。
教科書を読んでもなかなか知識が定着しない…そもそも覚え方がわからない…
そんな皆さんを救ってくれるのが語呂合わせです!

本連載では、歯科国試塾ブループリントの宇梶疋准先生が各科目の語呂合わせを伝授。ちょっと笑える語呂合わせと共に暗記すれば、定期テストも歯科医師国家試験も乗り切れるはずです!

今回は、摂食・嚥下の語呂合わせと覚え方です。

宇梶疋准先生

歯科国試塾ブループリント

宇梶疋准先生

東京外国語大学外国語学部卒後、一年間のサラリーマン生活を経て東京歯科大学へ編入。学生時代から歯科系SNSワンディー株式会社にて勤務し、1D歯科用語集やニュース記事の編集、海外論文の翻訳、国家試験対策セミナーの運営に携わった。現在は歯科国試塾ブループリントの代表として、多くの受験生をサポートしている。
YouTube「The So-jun Ukaji’s channel」
宇梶疋准先生のInstagram

東京外国語大学外国語学部卒後、一年間のサラリーマン生活を経て東京歯科大学へ編入。学生時代から歯科系SNSワンディー株式会社にて勤務し、1D歯科用語集やニュース記事の編集、海外論文の翻訳、国家試験対策セミナーの運営に携わった。現在は歯科国試塾ブループリントの代表として、多くの受験生をサポートしている。
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宇梶疋准先生のInstagram

代表的な喉頭挙上訓練の語呂合わせ

ものを飲み込む時、言い換えると「ごっくん」とする時、ごっくんの瞬間に喉仏が上がります。男性の場合は喉仏が体外から見やすいのでよくわかりますが、女性でも上がっています。これが喉頭挙上です。

喉頭挙上がうまくできないと嚥下障害を起こします。それを改善するための間接訓練として代表的なものが以下の3つです。

Shaker法
Mendelsohn手技
おでこ体操

これらは次の語呂合わせで覚えましょう!

「おでこだけミュージックステーション出演」

おでこ→おでこ体操
ミュージック(M)→Mendelsohn手技
ステーション(S)→Shaker法

Shaker法は仰向けで寝ながら頭を上げて、つま先を見て60秒間見るという健常者でも過酷な方法です。
ぜひ、この先はShaker法を実践しながら読んでみましょう(笑)。
きっとめちゃくちゃ疲れると思います。

Mendelsohn手技は喉頭挙上をできるだけ患者さんにやってもらい、挙上した位置を指で保持することでトレーニングする方法です。

おでこ体操は手のひらをおでこに当てて、力を加えながら、それに反発するように頭を前に向ける方法です。Shaker法を立位で行うようなイメージです。

「嚥下おでこ体操」という名前で載っている場合もあります。

嚥下おでこ体操の方法

これら3つは、「食道入口部の開大」を目的として行うとも教科書には書いてあります。喉頭挙上したら、食道の入口も開大できるからですね。そのため「食道入口部の開大」と言い換えられても答えられるようにしましょう。

声門閉鎖に有効な方法の語呂合わせ

口腔内で噛んだ食物は気道ではなく、食道に行く必要があります。気道に行かないように、気道の入口である声門を閉鎖する必要があるのですが、声門の閉鎖が上手くできないと、気道に食物が入ってしまいます(気道に食べ物が入ってしまうことを喉頭侵入と言います)。

声門閉鎖が上手くできない患者さんに有効な方法がこの3つです。

息こらえ嚥下
プッシング・プリング法
ハフィング

これらを覚える語呂合わせを紹介します。

「息こらえて、ぷは〜」

息こらえて→息こらえ嚥下
ぷ→プッシング・プリング法
は~→ハフィング

息こらえ嚥下は今回紹介する方法のなかでは唯一、「直接訓練(実際に食べるときの対処)」に分類される方法です。

ものを食べる前に意識的に息をこらえる(=息を止める)ことで声門閉鎖ができます。そのまま、ごっくんとしてもらうことで、声門閉鎖したまま嚥下できるという方法です。

プッシング・プリング法は少し重いものを押したり、引いたりすることで息をこらえる(=息を止める)ことがあるを利用して、息をこらえることを練習する方法です。

ハフィングはいわゆる咳払いのことです。食物の喉頭侵入を起こしてしまった患者さんが取る対処法で、一度お腹に空気を溜めた後、強く咳払いをすることで、喉頭侵入した食べ物を除去する方法のことです。ハフィングは咳嗽(がいそう)とも言います。

輪状甲状筋の神経支配の覚え方

喉頭の筋は色々ありますが、最も大事な筋は輪状甲状筋です。

他の喉頭の筋(披裂筋など)は下喉頭神経支配ですが、輪状甲状筋のみは上喉頭神経支配です。

これは次のように覚えましょう。

「輪状(じょう)甲状(じょう)筋は上(じょう)喉頭神経」

筋でジョウが2つあるので、喉頭神経支配と覚えましょう。

ついでに、輪状甲状筋の作用は声門の緊張です。

上に上がって緊張」と覚えれば、作用も覚えられるでしょう。

いかがでしたか?
摂食・嚥下は国家試験では問題数が少ないですが、慣れれば得点できますのでぜひ頑張って勉強してみてください。

また、次回の記事でお会いしましょう。

イラスト/室木おすし 図/宮本寛之

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