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【大人の歯科医師検定】院長のやり方に疑問がある。どう指摘すればいいか? 連載コラム

【大人の歯科医師検定】院長のやり方に疑問がある。どう指摘すればいいか?

石原壮一郎の「ダメ歯科医師と大人歯科医師の分かれ道講座」 #10

世の中には「ダメ歯科医師」「大人歯科医師」がいます。分かれ道に立ったときに、自分はどっちに進みそうなのか。検定問題にトライして、自分の中にひそむリスクに気付きましょう。虫歯もダメ歯科医師も、ならないためには早めの予防が肝心です。

今回のシチュエーション
院長のやり方への疑問を指摘したい

組織においては、トップが考えや行動に疑問があっても、部下から「それはヘンです」「それは違うのでは?」と指摘するのは、けっして簡単ではありません。クリニックでも同じ。ヒラの歯科医師が院長のやり方に疑問を抱いたときに、躊躇なく伝えられるケースは稀です。

しかし、スタッフの士気に関わったり、クリニックの将来に影を落としたりしかねない場合は、怯んではいられません。スタッフの意見を代弁し、時に苦言を呈するのは、院長と同じ歯科医師という立場にある者の役割です。果敢に立ち上がりましょう。

せっかく立ち上がるなら、事態を少しでもいい方向に持っていきたいところ。伝え方を間違えると、院長がヘソを曲げるなどして、むしろ逆効果になりかねません。院長の立場やスタッフの気持ちや自分の意見を総合的に考慮しつつ、どういう言い方をすればいいのか。それを考えることは、大人歯科医師へと成長していく過程で大きな糧になるはずです。

【問1】

新しいもの好きの院長が、最先端の治療機器を導入しようとしている。メリットがあるのはわかるが、スタッフの負担がかなり増えそうだ。歯科医師の立場から、院内に不安や不満が広がっていることをどう伝えるか?

  1. 「このあいだスタッフが『院長は何考えてるんだ』って言ってましたよ」
  2. 「導入の意図やメリットが、まだ十分に伝わってないかもしれませんね」
  3. 「うーん、難しそうな機器ですね。ウチのスタッフに使いこなせるかなあ」

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